2日目 12月31日(金) 〜安東 河回村〜


安東へ

形にはめられるのが、いやなくせに、形にはまって安心している。
今日は大晦日。でも新聞、テレビ、時計すら見なければ、なんてことはないただの一日。

朝8時に宿を出る。朝食は駅のスタンドか何かで軽くと思っていたが、ソウル駅では見つからず、
じゃあ、とりあえず江辺(カンビョン)まで行くかと地下鉄4号線に乗る。
途中で2号線に乗り換え、江辺へ。テクノマートがある駅だ。
韓国に来始めの頃はこのテクノマートにCDを探しによく来たものだ。
この駅の隣に東ソウルバスターミナルがある。


安東(アンドン)行きは9:30。えっ10分前?
朝食用のパンを適当に買い、切符を買って車内へ滑り込む。
座席指定の優等高速バス。ゆったりできる。
車内で朝食。すぐに出発。
11時頃、高速のサービスエリアでトイレ休憩。
このとき荷物は置きっぱなし。とられたことはない。
そういう国です、韓国は。
でもパスポートその他全て入っているかばんを置きっぱなしは、危険かもね。

     

車内はポカポカしていて、うたたねタイム。
睡眠4時間の日々の疲れをとる。
12:30安東着。3時間で着いた。
バスターミナル近くの食堂でポックンパプを食べる。

この街の観光案内は安東駅。ここには日本語のできるガイドがいた。
河回村行きのバスの時刻表をもらい、民泊(ミンバク)があるかと聞くと、40軒ほどあるということだった。

     

バスの時間まで少しあったので、街を散策。
やっと睡眠不足がとれ、元気が出てきたようだ。
好奇心の扉を開けつつある。
洋服の安売りに集まるアジュモニたち。

     

河回村

46番バス、14:05発、客は数人。
うち外国人と思われる人が3人ほど。バスは50分で河回村(ハフェマウル)へ。
途中1回しか止まらなかった。ほぼノンストップ。


楽安民俗村(ナガンミンソクチョン)と似ているが、こちらのほうが観光地っぽくない。
自然な感じがする。
刺すような寒さはさらに厳しく、毛糸の帽子を耳までかぶる。
村を右に行ったり、左に行ったり、わらぶきだったり、瓦だったり。

     

洛東江(ナクトンガン)の流れ、大陸的。
日本の川とはどことなく違う。ゆったりとした、広大としているというか。
河原は砂浜のよう。

       

2004年最後の日の入りをここ河回村で迎える。
今年も一年ありがとう。
また明日。そして2005年か。

       

日も暮れ、民泊探し。
どこでもいいや、泊まれれば。
客が自分一人になるのは、年末だし少し気が引けたので、村の中央にある民泊に飛びこむ。
「空き部屋ありますか」「あるよ」
よかった。早速、夕食を頼み、ピビンパを部屋に持ってきてもらう。
テンジャンチゲもついてる。
体があったまる。
ここはNHK BSが見られない。紅白はだめか。
まあ韓国まで来て、見る必要もないか。
   

夜、寝ていると突然、扉を叩く音がして、
開けてみると宿のおばさん2人が若い娘を引き連れて、
「いい縁談があるんだよと」と私に話を持ちかけてきた。
私の名前やら年齢やら、いろいろ聞かれ「6歳差なら丁度いいね」とか言われ、
娘さんもなかなかかわいらしく、そんなのもありかなと思っていたら、ふと起きた。

ああ夢だったのか。
起きたものの夢だったのか現実だったのか、あまりにもリアルだったので混乱した。
そういえばおばさん2人は日本語を話していたな。
夢とはいえ私はかなり乗り気になっていたことに 自分でも驚いた。
時計を見たら23:30。初夢ではなかった。


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