後編 彩石江〜ソウル
ここから格浦(ギョクポ)へ行く。
バスを1時間ほど待ち、今度はクーラーなしの殺人的なバスで行く。
走っている間は風があるからいいけど。
着いた格浦。小さな遊園地があり、思った以上に栄えた港町。
リゾートホテルもある。海岸では泳ぐ人々。
しかも服を着たまま。確か中国人とかも服を着たまま海水浴するんだったような。
不思議だ。気持ち悪くないのだろうか。
格浦の彩石江(チェソッガン)は海に日が沈む美しさで有名らしい。
と言っても日の入りまで、時間はあるので、遊覧船に乗ったりした。
日の入りが近くなると、それを見るために彩石江に人が増えてきた。
時刻は19時を過ぎている。まだか。そろそろか。
太陽がオレンジで大きく見えてきた。もうすぐだ。来た来た。
ゆっくりと水平線に吸いこまれていく。
また明日。時刻は19時半。
食堂街へ行き、ペッカプチュクを食べる。海鮮お粥か?
宿は、遊覧船に乗ったときに見えたオーシャンビューの宿にしたけど、
泊まった部屋は山側であった。
今日も朝から殺人的な日差しである。どこに行くのか当てがない。
決めているのは今日中にソウルに戻ることだけ。
ここ辺山半島には名所がいくつかあるようだが、足がない。
芸術新潮にあった開巌寺(ケアムサ)にも行ってみたいのだが、
まず直行バスがなく、
タクシーで行くにも遠く、一番近いバス停から
3km歩かないといけない。
普段なら3kmくらい余裕であるが、
この日差しでは着くまでに干からびてしまう。
雑誌やテレビなどで穴場として紹介されるところは、大抵行きにくい場所にある。
取材をする人はいいよ。現地ガイドを手配して、車で連れていってもらってるはずだから。
車しか足がないところに行くとすると、レンタカーという手を考える必要がある。
都会は無理でも、田舎なら運転はできそうである。
だけどね、行動範囲は広がるけど、借りて返す手間、時間の制約が出てきそう。
今後の課題としよう。
港付近を歩く。漁港、こんな光景を見ると、ふと伊豆とかでダイビングにはまっていた頃を
思い出す。
釣りをしないので、それまで漁港と縁などなかったが、ダイビングを始めて、
よく来るようになったものだ。
行く当てが思いつかず、ここにいても暑いだけなので、バスに乗ることにした。
今日のうちにソウルに行くといっても、結構時間がかかる。
このまま直行しても、いい時間になってしまうな。
めぼしいところがあったら、そこに寄り道して、なければソウル直行で、と向かった。
結果ソウル直行となった。
あー、今日は8月7日ではないか。
MP3プレーヤーで唐沢美帆を聞いて思い出した。
8月7日、休める訳ないと思っていたからあきらめていたけど、今日は唐沢美帆のライブの日だ。
今から、、、行けないか。
知っていたら韓国に来てなかったかも。いや、それはないか。
ソウルは、まさにバケツをひっくり返したような夕立であった。
雨を避け、地下にあるCDショップへ。
今回の購入品は
CD
キム・ヒョンチョル/kid's pop2:待望の新作は、またもや子供向け?
COOL/NEVER ENDING STORY:新作、もしかして最後?
LOVEHOLIC/nice dream:ジャケ買い
MayBee/a LetTer frOm Abell1689:m-netで見て、往年の歌謡ポップに惹かれ
VCD
シュロの木の森:ジャケ買い
足長おじさん:これもジャケ買い
恋愛の目的:以下同文
地下鉄に乗り、汝矣島(ヨイド)公園へ行く。着く頃には雨は止んでいることだろう。
漢江(ハンガン)沿いの汝矣島公園。雨は止み、夕日がきれいな時間となっていた。
多少は涼しくなり、散策する人も多い。
最後の夜は明洞(ミョンドン)、鍾路(チョンノ)の街をぶらつき、トッポッキを屋台で
食べたりして、
足が疲れた頃、鍾路3街の旅館街にある宿に適当に飛び込み泊まる。
ソウル観光をするなら、短い日程、1泊2泊でもいいだろうけど、田舎へ行こうとすると
ほとんど移動時間となってしまう。
一週間程度、いつも休める訳ではないし、もっと効率良く廻れるようにちょっと考えなくては。
でも効率悪いことが、旅の楽しみでもあるけどね。