後編 〜釜山〜
日の出をビーチで見るのはいいが、日の出時間が分からず、5時起きし、6時に宿を出る。
辺りは真っ暗。早すぎたか。
暗い中、ビーチサイドを散歩する人はちらほらいる。
が日の出の気配すらない。待つか。
ゆっくりと明るくなり始める空。この分だと海から日が出るな。
と寒さに凍えながら、しかもデジカメバッテリーは寒さでローバッテリーになり、設定が初期化される始末。
替えのバッテリーを入れたりしつつ、やっと7時半に日の出。
海から昇る。
オーディオプレーヤーから稲垣潤一が竹内まりやをカバーした「人生の扉」が流れる。
生きているうちにあと何度、山の紅葉が色づくのを見られるかなんてフレーズがある。
夕日は結構見ることは多いけれど、日の出ってそうそう見ない。
毎日見られるはずなのに、あえて見ようと早起きしなければならないからだ。
そう考えると日の出を見る回数も数えられる位なのかも。
でも毎日見られるものだから、少しでも増やす努力をしようかな。
朝日を見ると一日が長く感じられるし、気分もいい。
地下鉄で釜山駅へ行く。
明日はここからリムジンバスで空港に行くから、今日の宿を釜山駅周辺にして、重い荷物を置いていくため。
事前情報で駅前に東横インができて、オープン記念で割引中とのこと。
フロントに行ってみると、日本語OKのフロントウーマン。ネット予約でW55000がW20000引きになるとのこと。
パソコンは後ろに置いてあり、そこで予約を済ませる。
こんなおニューのホテルにW35000で泊まれるなんてラッキー。
荷物を置いて身軽になり、中央(チュンアン)洞の40階段へ向かう。
ここは、朝鮮戦争時に避難民が行き来したという階段。見た目は何てことのない階段であったが、歴史があるのである。
続いて、南浦洞へ。
影島(ヨンド)大橋からチャガルチ市場の真新しい建物を眺めた後、乾魚物市場を散策。
以前にも来たことはあるのだが、「韓国の「昭和」を歩く」でここには多くの日本家屋が残っているとあり、
そういう目で見てみると、
あるはあるは、昭和にタイムスリップしたかのようだ。
知って来るのと、知らずに来るのとは大違いだ。
朝が早かったため、11時だがそろそろ昼食にしたい。適当に入った食堂でスンドゥブチゲを食す。
まあまあだな。
腹も満たされたことだし、釜山近代博物館へ行く。
普段は博物館的なところは好まないのだが、ここは別。
建物自体が、東洋拓殖株式会社、すなわち朝鮮植民地化を進めた会社のものであったから。
ここは現在、日本統治時代、朝鮮戦争時代の資料を展示している。
朝鮮人向けの徴兵への備えの冊子など
インパクトのあるものがあったなあ。
次に富平洞(プピョンドン)、市場となっているが、ところどころに日本家屋が残っている。
あみだくじのように路地を進み、宝探し気分で日本家屋を見つけていく。
疲れて来たのでスタバで休憩。
さあラストスパート。
チャガルチ市場をぶらつき、いつも通りの活気を感じ、南浦洞に戻り、お気に入りの韓国ブランドWHO.A.Uにて
女房におみやげのセーターを購入。
国際市場を行ったり来たりし、またチャガルチ市場に戻ったり、目的なしに歩くのもまた楽しいものだ。
夕暮れをここで迎え、そろそろ夕食にしようか。
最後はやはり釜山名物デジクッパとする。豚肉ぅー、うまい。
またまたチャガルチ市場に戻り、夜景を眺める。
楽しんだ後は働けってか。
まあまた来るよと海につぶやく。。。
地下鉄で釜山駅に行き、予約した東横インにチェックイン。
昨年12月にできたばかりで、新しくきれい。
しかし日本のビジネスホテルと同じで、韓国にいる気がしない。
100Vのコンセントまで用意されているし。
日本人観光客、ビジネスマン向けなのだろう。11Fの部屋からはKTXの釜山駅を見下ろせる。
今日は満月か。月もきれいだ。
この東横インには朝7時から無料朝食サービスがあるが、リムジンバスが7:20のため、泣く泣くあきらめてチェックアウトする。
リムジンバスはコモドホテル、南浦洞を経由し、渋滞はあったものの1時間ほどで金浦空港に着く。乗客は3人のみ。
国際線ターミナルは新しくなっていたようだ。見慣れない光景だ。
ここで朝食にサンドイッチを食べる。
両替したウォンは大量に余っているが、ウォン安の今、今後のために円に替えずに持っておくことにする。
次回はいつになるだろう。
今回買ったおかしはこれだけ。全部リュックに詰め込んで帰って来た。