3日目 虎尾串、九龍浦、釜山
5時に起きた。ホテルの窓から灯台が見える。
辺りはまだ暗い。雲は多いが、どうだろう。
少し明るくなってから、外へ出る。
相生の手までは5分程。水平線の少し上までは雲がないから、日が出る瞬間は見られそうだ。
徐々に人が集まり出す。でも10人程度。三脚を用意するカメラマンもちらほら。
6:20、その瞬間が訪れる。
出た!ゆっくりと染まり始める空。
オレンジ色に輝く太陽が顔を覗かせる。見えたよ。日の出。
相生の手と太陽の位置を合わせながら、必死にシャッターを切る。
指の間から光がこぼれる。感動だ。今回2度目の感動の場面。
昨日の夜は不気味だった手が光を持ち、美しく姿を変えた。
これはいい。日が見えたのは数分。すぐに雲に隠れてしまった。
でも素晴らしかった。はるばる来たかいがあった。しばし広場でくつろぎ、バスで九龍浦へ戻る。
ちなみに虎尾串とは、韓国を虎の形に当てはめると、尾っぽの先の部分にここがあたるからそうな。
このバス、おばあちゃんしか乗ってない。
座席はすべて埋まり、急カーブが続く道をバスに揺られ、立ち続ける。
九龍浦に着く。なんとなく途中で降りたが、日本家屋通りの目の前であった。
そうここは、かつて日本人が住んでいて、街が形成されていた所。
神社跡は公園となっていて神社の面影はない。
何かの石碑があるが、刻まれていた文字はコンクリートで埋められ消されている様子が分かる。
家屋は改修が進んでいるようで、新しい感じのものが多い。
富士山の欄干があったり、面影は残っている。
人影はまばらで、ひっそりとしている。
過去に日本人がしたことを想像し、複雑な思いを抱く。
一通り歩き、浦項中心地へ行く。
竹島(チュクト)市場という市民の台所を見てみたかった。
韓国の他の市場と雰囲気は同じだ。ただ海産物を扱う店が多い。
強引なお兄さんの客引きに逢い、元々カニを食べたかったのもあって、素直に引き込まれ、カニ三昧。
出てきたカニは3匹。えっ?サービスするとは言われたけど3匹を1人で?
ズワイガニ、韓国語でホンゲと言うのだと店のおばさんに聞いた。
最初はうまいうまいと食べ始めたが、段々殻を破るのが手間で飽きてくるほど。
しばらくカニはいいや。充分過ぎるよ。
3匹でW28000だった。安かったのか、どうだか。
そして市外バスに乗り、釜山へ。
なんとなく旅の終わりを気付かされ、寂しくなる。
釜山まではたった1時間20分で着いてしまう。
2日かけて浦項まで行ったのに、帰りはあっという間。
地下鉄に乗り、今日泊まる唯一事前に予約しておいた東横インホテル西面(ソミョン)に向かう。
嫁に頼まれたMISSHAの化粧品とCDをいくつか購入。
おしゃれなカフェで一服。
ケーキだと思って頼んだものは実はアイスクリームだった。超ボリューム感。
釜山は都会だ。人のスタイリッシュさが違う。いなかばかり廻って帰ってくると、そのギャップに驚く。
ホテルにチェックインし、リュックを部屋に置いて、買い物に出かける。
初めて行くセンタムシティへ。
丁度、釜山国際映画祭をやっているので、その雰囲気をついでに味わうために。
レッドカーペットがひいてあるが、スターはおらず、想像するのみに。
TV中継をしており、活気がある。新世界百貨店とロッテ百貨店に行く。
WHO.A.Uはなくなっており、ジョルダーノ、H&Mで服を購入。
次にお気に入りの場所へ行く。
以前にその夜景を見た時に、明日から日常に戻り、仕事を頑張っていこうと思えた、そんな場所だったので。
そこはジャガルチ市場前から見た海の景色。
タルドンネのオレンジの家々の灯りが温かみがあってよかった。
そして西面の街をぶらつき、ホテルへ戻る。
今回購入したCDと洋服
キム・ジョングク Remake Album
KARA PANDORA
シークレットガーデン OST
T-ARA MIRAGE