1日目 全州
今回で30回目の訪韓となる。15年かけての30回目。
年に2回のペース。30回だからといって、特にイベント的なことを用意している訳でもなし。
いつもの旅行である。
北朝鮮のミサイル問題、靖国問題、竹島、円安・・・とあったが、行くのを見送ることの程ではなかった。
4ヶ月前に航空券は手配していた。
かつては出発日が来ることを指折り数え、その日を迎えることを心待ちにし、
あるいは目標と言っていいかもしれない、そんな状態のときもあった。
最近は仕事もおおむね順調で、逃げ場を求めている訳ではないので、気付いたら出発日だったという感じだった。
待ちに待った今日、あるいは気付いたら今日。どちらもうれしいことに変わりはない。
30回かあ、今までトラブルに巻き込まれることもなく、行動を制限されるほど体調を崩すこともなく、
いい旅行が出来てきたことは奇跡と呼んでもいいのではないか。
半年から1年に1回のペースで韓国に行く状況を作ることが出来ているというのも含め。
今回は4泊5日の日程。最初は川の流れるさまが美しい回龍浦(フェリョンポ)に行こうと思っていて、
かなり行きにくい場所にあるのがわかり、1日多めにとったのだが、回龍浦に行った後、次の目的地が近場になく、
コースがうまく組めなかったので、結局今回は見送った。
ネットで「必ず行くべき韓国の観光地99選」を1つずつ見て行き、行きたいと思うところをセレクト、
それを元にうまくコースが組めるプランを考え、目的地を決めていった。
結果、初めて行く所と再訪する所がバランスよく廻れるかなというプランとなった。
気ままな一人旅なので、その通りに行かなくとも臨機応変にアレンジしていきたいけど。
羽田発、8:30定刻にJALはフライト。
ほとんど揺れることなく、あっという間にソウル金浦(キンポ)に着く。本当に近い。
雨が上がったばかりの気配。気温は11℃ということだが、体感気温は高め。
\100=W1080。ここ数年ではウォンが高め。両替とT-moneyへのチャージをすませ、地下鉄で龍山(ヨンサン)へ行く。
今日はKTXで全州(チョンジュ)へ行くつもり。
窓口で今日と5/2に麗水(ヨス)からの帰りのチケットを買っておく。
どちらもチェックしていた列車がとれた。
出発まで2時間弱、ゆっくり昼飯でも食べよう。
駅ビルのレストラン街へ。最初は体に優しそうなマンドゥカルグクスにする。
うどんのようなきしめん。まずますの味であった。駅ビルの屋外階段でのんびりする。
薄曇りの空が急激に晴れ上がってきた。ついてるぜ。
コンビニStory Wayでシリアルチョコを買い、ホームへ向かう。
山川(サンチョン)と名付けられた車両だった。このタイプは初めて見るかも。
今まではフランスTGVと同じタイプしか見たことがなかったから。
列車は3分ほど遅れて発車。全州まで約2時間。まったりと過ごす。時速は300キロまで出ている。
16時過ぎに全州着。
何度か来て、気に入っている街であるが、列車で来たのは初めてだ。
趣きのある駅舎を写真に納め、タクシーで韓屋(ハノク)村へ向かう。
W6400。15分ほどで着く。
タクシーの運転手は、自分が旅行者であるとわかると、しきりに順天(スンチョン)の庭園博覧会が
オススメだと言って来る。全州に来たのにいいのか。
そこまで薦められると気になるな。一応チェックはしてあって、行くつもりはなかったが、さてどうするかな。
まだ日は高い。客舎(ケクサ)付近で早々に宿を探し、荷物を置く。
さあ街の散策だ。韓屋村は何度来てもいい。日が徐々に傾き、屋根の感じがいいねえ。
梧木台(オモクデ)に登る。初めて全州に来たときもまずここに登ったものだった。
10年前のこと。シャレオツなカフェが増えてきた。
腹が減ってきた。
全州といえばビビンバ。テレビでもやっていた家族会館という店へ行く。
広い店内に客はそこそこいる。すぐに付け出しが大量に並べられる。
全部食べられる訳ないじゃん。メインのビビンバはアルミの容器でやや温かい。
そして巨大な玉子焼き。すごい・・・。中まで全部卵だ。ビビンバを混ぜ、食す。
うーむ、期待が大きすぎたか。味はいたって普通、これが有名店の味か。少し期待はずれ。普通だなあ。
この玉子焼きの方がいいかも。
腹も満腹になり、周辺をブラつく。
今日は朝早かったので、早めに宿に戻り、ゆっくりするか。