3〜4日目 釜山
宿を8時過ぎに出発。
地下鉄とバスを乗り継ぎ、機張郡(キジャングン)にある海東龍宮寺(ヘドンヨングンサ)まで
やってきた。
釜山だけ観光する人にとっては、太宗台(テジョンデ)とここ龍宮寺あたりが、
ワンデイトリップの最有力地となるだろうか。
だからか日本人らしき人はちらほらいる。
私は釜山に何度も来ているが、龍宮寺は行ったことがなかった。
バスから降りて、車道を少し行くと入り口。
108段の階段を下りていくと大雄殿が見えてくる。すごいね。
海のすぐ近くだ。海と寺がワンショットで収められるなんて初めてかも。
建物はそれなりに古そうだ。
それなりにでいい。何年に建立されたか・・・までの興味はない。感じることが重要。
韓国中を旅して、近年は寺巡りが多い。
宗教なんて信仰はしていないけど、寺の雰囲気は気に入っている。
ヨーロッパなら教会がいい。
韓国の寺はロケーションがいいから、建物と自然が一度に満喫できる。
それが一番の理由。
そして有名どころはほぼ行き尽くし、次の候補地探しが難しくなっているのが一番の悩み。
何度も同じところに行くってのもありだけど、できればまだこんな寺があったのかと、
新発見することの方を望んでいる。
他の観光客はどうか知らないが、私の今日決めていた予定はここに来ることだけなので、
急ぎ足にならず、こまめに休みつつ、のんびりする。
日陰で風が吹くと結構涼しいんだ。
そろそろ戻るか、と来るときと逆方向のバスに乗り、海雲台(ヘウンデ)まで戻る。
次は萇山駅(チャンサン)に行く。
ここのNC百貨店にお気に入りの
ファストファッションブランドWHO.A.Uがあるらしいことを調べていたので。
WHO.A.U自身のHPは貧弱で何の情報も与えてくれず、
NAVERで韓国語で調べて、
NC百貨店にあることを知った。
昔は南浦洞にあったが、いつからか、なくなってしまっていたので。
だがNC百貨店に確かにあったが、店は小さく、目ぼしいものがなかった。
妻へのみやげを買ったのみ。自分へは同じフロアにあったSPAOで半袖Yシャツを買った。
そして西面(ソミョン)へ行く。
シンナラレコードに行ってみるかと。釜山ではCD屋はここくらいしか知らない。
だがアマゾンで同価格で買えてしまうこのご時勢、あえて持って帰るほどのものが見つからなかった。
ついでに寄ったロッテ百貨店でセールをしていたFRJジーンズでTシャツを購入。
外に出ると暑い。初パッピンスしよう。
今までなかなか食べるタイミングがなかった。いくつか店を見たが、一人前と思えない大きさのしかない。
まあいい、残してもね。
ってことで適当に店に入り、頼んだがやはりでかい。
スプーンは3つ付いてきた。3人で食べろってか。一人で食べますよ。
幸いなことに周囲の客は無関心を装ってくれ、黙々と一人で食べていく。
ベリーピンス、すっぱくてうまかった。
氷はほとんど残したが、あとは食べた。
買ったものが多くなったら、一度宿に戻ろうとも思っていたが、
それほど荷物は増えなかったので、
このまま行こう。
さあ最後の夜、ってまだ明るい。
海雲台までまた行って、カフェで日が暮れるまでゆっくり読書していよう。
大崎善生の文庫本を2冊持ってきていた。
1冊は読み終わった。内容がロシアを旅行している話なんだよね。
韓国にいるのにね。
9時半でやっと暗くなってきた。
広安里(クァンアンリ)ビーチへ行ってみる。
大橋がいいらしいので。
地下鉄で15分ほど行き、徒歩15分くらい。
途中で適当に食堂に入り、ラーメンを食べる。
こういうのがうまいんだよ。ただのインスタントが。
再び歩き出し、人が増えてくる。
わあーすごい。橋が。
レインボーブリッジと同様の橋だが、ロケーションが素晴らしい。
海水浴場の目の前、輝く橋、光が水面に映る。リゾートだねえ。
なんか日本じゃないみたいって一瞬思ったけど、そうか韓国なんだよね。
韓国にこんなところがあったんだ。
人と車が行きかい、そして鳴り止まないクラクション・・・
平日の夜なのに騒がしい、いい意味で。
アジアのリゾートってこんな感じだよね。
ベンチに座ってボーッとしていた。
だいたい最終日は買い物したりみやげを探したりするけど、
今回は服を少し買っただけ。
その代わりカフェやビーチでくつろぐ時間となった。
こういう時間の使い方がいいな。
みやげを買わなきゃと思った時点でテンションが下がったんだよね、今回。
誰に買うのか、どうするか・・・
だから今回はバッサリと切った。
韓国なんてしょっちゅう来るし、みやげなんてなしなし。
だいたい旅行って感じじゃないんだよね。
サラリーマンが仕事帰りに一杯引っ掛けていく、
私は飲めないので普段そういうことができず、
年に2回くらい韓国に行くことが
その代わりになっているって位置づけ。
おじさんは飲み屋の帰りに毎回みやげなんて買わないし、それと一緒。
だけど妻にだけは買ったけどね。
さあ宿に帰ろう。
そして最終日。
韓国人以上に韓国中を歩き回っていることになるだろう。
気に入ったところにはリピートしてもいいけど、まだまだ行ってないところは数知れず。
飽くなき好奇心を満たすまで、まだまだ行くよ韓国。