1日目 水鐘寺 トゥムルモリ


水鐘寺

 

今回で32回目の韓国行き。もはや行った回数を数えても意味がない回数の気がするが。
羽田からソウル金浦行きANA便。昨年12月に航空券は手配し、\45,000位。
ガイドブックにはまず載らないであろうという場所を巡ることを旅のテーマとする。

半年も前に今の韓国の状況は想像できなかったなあ。
今までは北朝鮮問題や日韓での歴史認識の違いなどがテレビで取り上げられ、
でも実際行ってみると旅行者が不快に感じることは何もなく旅することができていた。
ただ今回はなあ、直前に大型旅客船セウォル号の沈没事故が起き、韓国中が哀しみに包まれている模様・・・。
そんな中、旅行するのはいかがなものか。
まあ、いつも羽目を外すような大胆な行動をとっている訳ではないので、そんなに心配はしていないが。
哀悼の意を持ちつつ、控えめな態度で韓国を巡ってこようと思う。
東日本大震災が日本で起きた直後のような雰囲気に近いかも知れない。
まあせっかく旅行に行くのだし、楽しむことを第一に行くけどね。

最近は年2回のペースでの韓国旅行が恒例化し、自分の中でのメインイベントである。
航空券をとってからの約半年、心待ちにしていた。長かったな。
仕事は3月で一応の区切りがつき、4月から新しいプロジェクトが始まり、少し経ったところ。
タイミングとしてはいい感じ。ひとまずお疲れさま的な気分である。

 

ANA便は定刻にフライト。あっという間にソウル金浦空港へ。
ソウルは雨、気温14℃。少し肌寒い。
両替をし、レートは悪く、\100=W950くらい。

さてどうするか。
今回の旅のルートは大体決めていて、ガイドブックにはないので、
必要な所の地図とバス時刻表をプリントアウトしてきている。
初日はどこで、2日目は・・・と何度かシミュレーションをしていた。
2日目が少し長く歩いて、いい景色を眺めるはずになっている。天気予報は初日、2日目が雨で、後半が晴れ。
天気ばかりはどうにもならないし、雨でも行くつもりではいたが。
何となく行程のシミュレーションをして、すでに旅してしまっていた気にもなっていた。
それではつまらない。よし、逆ルートで行こう!新鮮さが出てくる。うん、そうしよう。

   

ということで、地下鉄9号線でソウル市内へ向かい、龍山(ヨンサン)から中央線に乗る。
13時過ぎだけど、機内食が思いのほか、しっかりと出たので、お腹はまだ減っていない。
各駅停車に揺られて、1時間程。雲吉山(ウンギルサン)駅で下車。
幸いにも雨は降ったりやんだり。新しい駅で、周りには特にこれといったものはなく、人が少ない。
ここから歩いてどのくらいか。水鐘寺(スジョンサ)へ行く。途中、地図が出ていて、2kmくらいありそう。
矢印に従い、歩いていく。車も登るのがきついほどの急坂をゆっくりと。
しかしなあ、ソウルに着いて早々、こんな山の中に直行する日本人って一体・・・。

   

汗だくになりつつ寺が見えてきた。
着いたあ。ずいぶん登った。
そして進んでいくと、すごい眺めだ。
北漢江と南漢江が合流するところ、トゥムルモリが一望できる。
寺はひっそりと、いい雰囲気。しばしくつろぐ。

     

トゥムルモリ

川が合流する所へまで行ってみよう。
雨はほとんど降っていない。来た道を一気に下り、駅を通過。
のんびり歩いていく。歩いて進んでいくうちに、気分が高まってきた。
着いて早々、雨だったから、実はテンションが低かった。でも徐々に復活。
逆ルートにしたのもよかったかも。計画して何日目はどこに行って、どこで泊まるとか考えている間に
旅行に行った気分になっていた。それはそれで計画は楽しいのだけど、その通りになぞって実行するのは
新鮮味に欠け、味気ない。だからと言って何も決めずに来ても、こんな水鐘寺なんて、まず来れない。
ここだけは行きたいと大まかに決めておいて、行程は臨機応変に変えられるようにしておくのがいい。

     

合流地点はゥムルモリと呼ばれている。川なんだけど、流れている感じはない。
湖のようだ。日本にはなかなかない。韓国はユーラシア大陸と陸続きだし、大陸的な雰囲気は多少はあるようだ。
日の出、夕日が出ているといい撮影ポイントのようだな。何気に結構歩いている。
明日も雨なのかな。南に行くほど天気は悪いようだが、早く晴れてほしい。
当初の計画では驪州(ヨジュ)に泊まってから、ここに来るはずだったから、逆ルートだと今日は驪州まで行くことになる。
でもいいか、来る途中、ホテルがあったし、今日は無理せずこの辺りに泊まろう。

     

キンパブ天国でブデチゲを食べ、パリスバゲットとコンビニに寄り、ホテルへ入る。
W35000、フロントのおばさんには日本人と分かってしまったが、韓国語を話したから、
日本人なのによく話せるねえと感心された。ちょっとうれしい瞬間。

初日の夜はやや興奮しているのか、なかなか寝付けなった。
これが日数が経って、だんだん疲労がたまってくると、すぐに寝られるようになってくる。

   

homeのページへ 2日目へ