1日目 栄州


栄州へ

   

今年2024年は我が人生の中で記憶に残る年となる。
最愛の母が亡くなった。父、母、妹と私の4人家族で初めて一人欠けたことになる。
いまだに受け入れられたのか自分でもよくわからないし、実家に行くと母の不在がひどく寂しく感じるのが続いている。
今年の8月にも韓国行きの航空券(ちなみにチェジュ航空でした。。。)は取っていたが、母の容態が心配で、初のキャンセルをした。
そんな一年の締めくくりとして、49日も過ぎたことだしと、韓国行きを決めた。
迷いはあったが、直近の2023年夏の韓国旅行で、韓国滞在中に自撮り写真を母のLINEで送ったときに、
「あんたは韓国に行ってるときは、顔が生き生きしてるのね」と返事をくれていたので、
毎度韓国に行く息子を呆れながらも、納得してくれていたと思う。
と、いいように解釈して決断したと。

1年半ぶりの韓国旅行。
航空券は相変わらず高く、今回はLCCのイースター航空とした。 これでも¥58,000

仁川空港に到着。予定より30分くらい遅いな。
これから栄州(ヨンジュ)まで行くつもりだが、行けるかな。
手早く両替をすませ、空港鉄道に乗車。
周りは韓国人とハングル。 全くと言っていいほど違和感がない。
1年半ぶりなんだけど、一瞬で感覚が戻った。 もはや海外感ゼロ。慣れ親しんだ場所に帰って来た。
キャリアをahamoに変えてから初の韓国。
SIMカードを差し替えることなく、海外ローミング設定にするだけでそのままスマホが使える。便利だ。

   

栄州行き市外バス発着は江辺(カンビョン)の東ソウルバスターミナル。
弘大入口(ホンデイック)で2号線に乗り換える。
「チュリムン タッスムニダ」(ドアが閉まります)をこんなに連呼してたかな。
ソウル地下鉄の独特なアナウンス、メロディに親しみを感じる。
NAVER MAPも進化していて、栄州行きバスの時刻表も表示できた。
17:40発か、ギリギリ間に合わないな。
次は19:00発。バスターミナルの食堂で食事してゆっくり待つか。そうしよう。

サクっと食堂に入り、豚肉のコチュジャン炒め丼にする。
これもうまいが、何よりキムチがうまい。
韓国では店によって全くキムチの味が変わるが、これはうまい。 日本じゃ買えないね。

バスは19:00定刻通りに出発。 優等バスなので、座席指定で、ほぼ満席。
すっかり暗くなったソウルを駆け抜け、高速へ。 しばらくは渋滞だったが、すぐに抜け、一路栄州へ。
日本でいうと、東京から諏訪くらいの距離になる。
車中はキム・ヒョンチョルの最新作をBGMにウトウトと。
でもすごいね、2時間20分の予定所要時間ピッタリに栄州バスターミナルに着いた。
結構寒い。そして、さみしいところだ。
街の中心からだいぶ外れたところにあるようだ。

   

栄州駅の方に向かおうと路線バスを待つが、20分以上待つみたい。
じゃタクシーでと乗り込む。 かなりかっ飛ばし、あっという間に栄州駅へ。
街の名の通り、こちらは栄えている。
もう22時近いので、コンビニとパリスバゲットに寄って、チェックしていたホテルB&Bへ。W60,000
なかなかキレイ。初日なのでゆっくり休もう。
それにしても茅ヶ崎を7時に出て、22時着。長い移動だった。
これもまた良し。

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