5日目 4月29日(火) 雨 〜江陵 正東津〜


別れは突然やってくる

朝は8時に起きようということだったが、誰も起きていない。
8時半頃から一人二人起きてきて、キッチンがあったので 朝食は辛ラーメンを作った。
やはりキムチは不可欠らしく、車でチヨンさんが買ってきて、キムチがそろったところで食事開始。 ラーメンがうどんになってるよ。

今日はあいにくの雨。海岸も寒い。鏡浦台(キョンポデ)、W5000札に描かれている烏竹軒(オジュッコン)、北朝鮮の潜水艦がある統一公園と 旅行らしく観光した。
でもついてるよ。一人で今日雨だったら、大きなリュックを背負っての行動はきつかったはず。 車は船の形をしたホテル、サンクルーズのある正東津(チョンドンジン)へ。しかし強烈な雨と寒さとで早々に引き上げた。

別れは突然やってくる。今日もずっと一緒なのかと思ってたけど、彼女らはもう帰らなければならないとのこと。 最後に食事くらいご馳走させて欲しかったのに、もう時間がないらしい。最後まで親切で、旅館街で降ろしてくれて、 早いけど今日は宿で寝て、明日晴れたらまた青い海のチョンドンジンを見てよと。 そして握手して見送った。本当に感謝、感謝であった。

いやあ、充実しすぎ。食事代から宿代、おまけにレインコートまで買ってもらって、一緒に観光。
声をかけやすい風貌なのかな。あやしい人に見えてないことは確かだ。 一人ぼっちの人を黙って見過ごせないという韓国人の国民性もある。
今までは、韓国に行くよと周りの人に言うと、「また韓国の女に会いに行くの?」と、実際はそうではないのを知りながら ふざけて言われたりしていた。だが今後はあながち間違いではないかも。まあ女というのは違うけど、8度目の訪韓にしてやっと 韓国人の友達ができた。

彼女らと旅行した2日間は一生の思い出となるだろう。
彼女らにとっても冬のソナタ好きの変な日本人に会ったことで、日本に対する考えが、いい方向に向かえばと思う。

その後はホテルを決め、14時なのに瞬間寝ていた。楽しい時間だったけど、常によく分からない言葉で 話しつづけられて、やはり疲れたのだろう。
だが一気に気が抜けた。さびしくなったのは言うまでもない。




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