2日目 3月18日(金) 〜木浦散策〜


木浦散策

8:00に起き、身支度をして、8:30に宿を出る。
駅前の通りのキンパブ屋に入り、キンパブを朝食にする。
一人前で2本、W2000。結構お腹いっぱい。

木浦の街を散策開始。
その街の雰囲気を味わうには歩くのが一番。
何があるのか、何もなくても、流れる景色を見ているだけで楽しくなれる。
わくわくする。何もめぼしいものがないことの方が、多いけど。
映画「クラシック(ラブストーリー)」でベトナム戦争に出陣するパレードのシーンを撮った場所を発見。
気づかずに通り過ぎるところだった。

       

ちょっとした小道を発見。
小高い丘、旧市街、ここには古い日本家屋が残っているそうだ。

「木浦は港だ」という映画があるように、港に着いた。
上海行きの便がある。
観光案内で地図をもらう。旧市街を歩き、日本風な家を探す。
瓦屋根で見分けがつく。

旧東洋拓殖の建物、今は何にも使われていない。
木浦文化院、日本領事館として建てられ、現在はパク・ファソンという女性作家の文学館となっている。
赤レンガが美しい。

     

さらに丘を登って行くと、儒達山(ユダルサン)公園の入口。
入場料を払い、どんどん登る。

あった、こんなところに。
「木浦の涙」の歌碑が。おー。
何で喜んでいるかって?
それはNHKのハングル講座での会話で
「木浦の涙の歌碑、今もありますか」
「ええ、あります」
何てやり取りがあったから。それだけなんだけど。

肝心の「木浦の涙」という歌はテープで繰り返し流れていて、初めて聞いた。
もの哀しいメロディ、日本でいうと昭和歌謡って感じかな。
儒達山の頂上は岩山。海がよく見える。小島が多い。
逆を見ると、木浦の街が見渡せる。でかいな。
もっとちっぽけなところかと思ってたけど、予想以上に大きな街であった。

下山し、お昼をどうしようかと思い、地球の歩き方に木浦ナクチタン(タコ料理)が名物とあったので、
店を探したが、見つからず(本当に名物なのか?港の方に行かないとないのかな)、結局テンジャンチゲを食べた。

     

   

光州へ

市内バスでバスターミナルに行き、時間もまだあるし光州(クヮンジュ)に行ってみることにした。
高速バスで1時間ほど。
各地へのバスが数多く並び、地方の大都市である。
しばらく歩いたが、ガイドブッグにあるように、街中には見るべきものがなく、早々に引き上げることにした。

地下鉄に乗り(切符が丸い!)、光州駅へ。
ここからKTXの18:00発があるのは、調べておいた。
地下鉄の駅から光州駅まで思いのほか遠く、といってもタクシーに乗るほど遠いかも分からず、
歩いたはいいが、なかなか着かなくて、最後は1kmほど小走りだよ。


 

   

群山へ

私の最近の旅はとにかく歩く、歩く、歩く。
一つの場所に落ち着くことがない。
流れ去って行く、そして次々に現れるそんな景色を見ていくのが好きなようだ。
だから果たして私と一緒に旅したら、楽しんでもらえるのか自信がない。

こう韓国に何回も行っているとよく友人らに案内してよ、連れて行ってよと言われるが、
楽しんでもらえるだろうか。
きっと誰かと一緒に旅したら、また違う内容になるとは思うけど。
そのとき自分は楽しめるだろうか。
一人旅、誰かと行く旅、それぞれ違う楽しみはあるとは思う。

益山(イクサン)駅着。辺りはもう暗くなっている。
益山については、来るつもりはなく、何も下調べがないので、このまま群山(グンサン)にいくことにする。
ここ益山も駅とバスターミナルが離れている。
タクシーに乗るほどの距離ではないと思って、歩き始めたはいいが、やはり遠かった。
20分ほど歩いて、バスターミナル着。
高速と市外バスターミナルがくっついている。
群山行きは25分間隔。すぐに来た。
乗客は7、8人くらい。

韓国は花粉症はないと思っていたのだが、こちらに来ても鼻がつまり気味のまま。
薬を持ってきておいてよかった。

都市は灯りも多く明るいが、都市と都市の間は本当に真っ暗。灯りがない。
灯りが多くなり、群山の街が近くなってきたことが分かる。
バスは間もなく群山バスターミナルへ。
バスを降り、駅に向かって歩く。駅に来たがかなりさびれている。

食堂を探し、入ってみると「もう終わりました」と言われる。
何軒か回ったが、どこもダメ。
こんなに早く閉まってしまうのか。
歩くのにも飽きたので、もういい、パンで、 とベーカリーでパンを買う。

バスターミナルから駅に来るまでの間に目を付けていたきれいな旅館に行く。
W25000。外観通り、中もきれいであった。
お湯はすぐ出る。部屋で今日の夕食はパン。少し悲しかった。


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