3日目 3月19日(土) 〜群山 八月のクリスマスのロケ地〜扶余散策〜
朝、m-netでチョ・ソンモのMr flowerのMVを見た。大沢たかおが出ていた。
何か韓国とからむ映画に出てたのかな。チェックして見よう。
(あとでチェックしたところ映画のシーンの引用ではなく、
MVとして作られたものだそうだ)
9:00に宿を出て、一路あの場所へ。
そう、なぜ群山なんてガイドブッグにも出ていないような街に
来たかと言うと、
映画「八月のクリスマス」シム・ウナ、ハン・ソッキュ主演、ホ・ジノ監督、不朽の名作のロケ地だからである。
いくつかのHPを見て、ロケ地の地図もゲットできていたので、それを頼りに向かう。
歩くこと30分、見えてきた。
HPにあったように写真館は、今はガレージになっており、そのとなりに八月のクリスマスという居酒屋があった。
ここだ。
あのシム・ウナがここに来て撮影されていたのか。
ヨン様おっかけおばさんと変わらないね、これじゃ。
ここでアイスキャンデーを買って、スクーターに乗せて、こう来て見ると何てことはない街角なのだけど、
ホ・ジノ監督の手に掛かると雰囲気のある、いい場所に変身するのだなあ。
行ったり来たり、ただの街中で写真をとりまくる姿は、はたから見たら挙動不審人物だよね。
ラストの方で喫茶店の窓越しにハン・ソッキュがシム・ウナを指でなぞるシーン、あの喫茶店もこのすぐそばにある。
今は食堂になっていた。
あの指でなぞるシーン、キスシーンなんかのラブシーンより、よっぽどいやらしさというか、
なまなましさを感じたけれど、すごく好きなシーンだった。
ここから5分程行くと、シム・ウナが同僚と木陰で休憩中にハン・ソッキュがスクーターで通りかかるシーンを
とった場所がある。
ここだ。
あーそのままだな。シム・ウナの復帰を祈り、ここを後にする。
ロケ地巡りも一通り終わり、満足し、近くの丘に登る。
月明公園であった。頂上からは港が一望できる。
ここ群山も港町であった。
丘を降り、タクシーでバスターミナルへ向かう。
タクシーの運転手は私が日本人と分かると、群山の日本語のパンフレットをくれた。
バスターミナルに着き、扶余(プヨ)行きのバス時刻を見ると、次は1時間30分後。
じゃ飯でも食ってるか。
近くの食堂でビビン冷麺を食べる。イマイチ、イマニ、イマサンくらい。
キムチはまずかった。腐ってないか?
こんなにまずいキムチを出す店もあるということを知った。
11:45発、車中、日が当たりぽかぽかとし、ついうとうと居眠り。
ふと起きたらスクールバスに乗っていた?!
中学生さしき集団に席を占領され、大声でわめきあっていた。
そんな騒がしいなか、扶余へ13:45着。2時間かかった。
このバスターミナルから水原(スウォン)行きがあることを確認。
終バスは17:40。4時間で扶余観光だ。
まずは歩いて定林寺址(ジョンニムサジ)へ。
石塔と建物1ヶだけ。あとは広大な庭。
扶余は百済の都。ほとんどが破壊され、扶余観光には想像力が必要となるようだ。
建物の中には仏像が。
いっちゃ悪いけど、まぬけ面。子供が書いた絵みたいな顔をしていた。
次に宮南池(クンナムジ)へ。近いけど時間が少ないため、タクシーに乗って行く。
なんと工事中。池に水はなく、建物、橋ともに工事をしていた。
ひなびた雰囲気を楽しみにしていたのにがっかり。
ここから再びタクシーにて扶蘇山城(プソサンソン)へ。
タクシー運転手に近いから歩けと言われてしまった。
ムム屈辱。
時間がないからと言い訳をした。
確かに近くてワンメータで着いた。
公州(コンジュ)の公山城(コンサンソン)に似ている。
白馬江(ペンマガン)の流れがゆったりと。
晋州(チンジュ)にもあったが、宮女が身投げをしたといわれる岩がここにもあった。
こちらは何と3000人も身投げをしたとか。
百花亭、皐蘭寺(コランサ)。おっ久々の風鐸を発見。
釣り鐘に魚の形をしたものがつき、風でカランカランと鳴る。
映画「春の日は過ぎゆく」で出てきて、気に入った。
心落ち着く音色、ずっとここにいたいと思わせるほど。
すぐそばに白馬江、宮女たちの魂が漂う、ちょっと怖いか。
それにしても今回の旅は積め込みすぎたか。
本来8日間コースで考えていたところ、5日しか休みがとれず、で目的地を減らせばいいのに
行けるだろうと減らさなかった。
だから少し急ぎ足で回ることになってしまった。
気に入ったところがあれば、また来てじっくりとみればいいやと。
とりあえず皐蘭寺はまた来たいね。
水原行きのバスの時間が近づき、急ぎ足でバスターミナルへ行くのであった。
発車20分前にバスターミナルに着く。
小腹が空いたので、屋台でアメリカンドッグを食べる。
バスの車中で飲むコーヒーを買い、バスに乗る。
17:40発車。
酒もギャンブルもしない私。では何が楽しみかって。
流れる景色とそれにはまる音楽、それがあればいい。
今回はキム・ヒョンチョル、ヤンパ、それに唐沢美帆をMP3プレーヤーに入れてきた。
沈みゆく太陽とやってくる光の海、ぴったりとはまった。
20時頃、水原バスターミナルに着く。
外に出ると寒い、非常に寒い。
北に来たのだなと感じる。
明日の華城(ファソン)観光に向け、水原駅付近へタクシーで向かう。
水原はカルビが有名。
だけど一人で焼き肉屋はさすがに入りにくい。
一人旅で唯一つらいのは食事時。
一人だと入りにくい店ってあるんだよね。
水原は非常に栄えている。
今まで通り過ぎた街は人が少なく、一人の寂しさを感じなかったけど、
こう周りがみんな楽しそうに歩いていると一人でいる寂しさを感じずには得ない。
結局カルビ・・・タンにした。
駅付近の旅館に飛び込み、宿泊。