2日目 10月24日(月) 〜内蔵山へ〜
「住宅情報館 12時です ポーン」
FM横浜が時報を告げた。「何、12時?」まずい起きなきゃ。
と目を覚ますと、いつもと違う部屋。あー夢か。しかもここは韓国だよ。
何でFM横浜が聞けるんだよ。とまた眠りにつく。
深い眠りは訪れず、朝を迎える。
同時期に会社で同じ部署の人が、ソウルに来ていて、今日帰国するので会いに行くことにした。
韓国で知っている人に会うのは、めったにないことだし。
でも朝早い便だったら、もう空港に行ってしまった可能性もある。
まあ会えたらということで。
ソウルのはずれにあるホテルを見つけ、フロントにて日本からきている○○さんに会いに来たというと
電話をつないでくれた。
○○さんはすでに出てしまっていて、一緒に来ている お二方は明日帰国なので、せっかくだから
食事でもと、初対面であったが、明洞(ミョンドン)にて食事した。
スンドゥブチゲ(純豆腐チゲ)、ヘムルパジョン(海鮮チヂミ)を囲んで、こんな料理が食べたかったと
二人は喜んでくれ、よかった。
あまり食通ではないものでね。
買い物三昧という二人とは、ここで別れ、私はこれから紅葉前線の最先端を目指して、南下する。
まずは2年前に、これほどの紅葉は見たことがないというほど素晴らしかった内蔵山(ネジャンサン)へ行く。
前回は白羊寺(ペギャンサ)に行ったので、今回は反対側の内蔵寺(ネジャンサ)を攻めることにするか。
KTXにて井邑(ジョンウップ)へ。前回はKTXがなかったので、苦労してバスを乗り継いで行った所だ。
車窓からの景色を眺めながら、好きな音楽をデジタルオーディオプレーヤーで聞きながら、まどろんでいるとき。
なんとも言えず、好きな時間の連続だ。眠くなったら、寝てもいいし。幸せを感じる。
最近新しくデジタルオーディオプレーヤーを買い、容量が1GBなので、K-popを中心に
400曲ほど入れてきている。
いつでも旅行をしていたいと思う。
たまに来るからいいのかもしれないけど、カバンに積めこんだ文庫本、
吉田修一の「パークライフ」の中に興味を惹かれるものがあった。
「自分の分身」なるHPがあるそうな。
本当に存在するのかは不明だけど、何でも自分の分身を旅行させて、その様子をメールで送ってくれるというHPらしい。
行き先は選べるとのこと。これ、面白いなあと思った。
いつも旅行できる訳ではないから、気分だけでも行った気にさせてくれる。
KTXは2時間ほどで井邑に着。前に行ったバスターミナルは駅から近くにあった。内蔵山行きバスは頻繁にある。
観光バスで直行25分。
着いたところは韓国の山合の観光地にありがちで、みやげ物屋、食堂、旅館が立ち並んでいた。
どこに行っても雰囲気は同じだ。
内蔵寺はここから2.8kmあるようなので、明日行くことにして、今日は早く宿で寝よう。
バスターミナル近くの宿に決める。
食事に行こうとすると、宿のおじさんに、ここで食べろと、宿にある食堂に連れて行かれた。
まあ予想できたことなので、ここはあえて逆らわずに従うことにする。
大したメニューはない。無難に石焼ビビンパにする。
みそ汁つきで結構いけた。近くにはファミマもあり、便利なところだ。