3日目 3月15日(水) 〜ヴェネチア〜


ヴェネチア

   
今日はついにヴェネチア観光の日。楽しみにしていたうちの一つだ。
長いリベルタ橋をバスで渡り、車はここまで。
運河で区分けされた島であるヴェネチアは車の進入は不可。
ここからは船で行く。

まずはサンマルコ広場。 まずはというか、いきなりメインディッシュのサンマルコ寺院がある。
現地の日本語が堪能のガイドの説明を聞きつつ中へ。
言葉が出ない。何も言えない。
窓から射し込むやさしい光。その光に照らされ、落ち着いた輝きを見せる黄金のモザイク画。
天井に見惚れて歩いていると、つまづいてしまう。
地盤がゆるいため、床はガタガタである。
だけども建物自体は何世紀もの時を越え、変わらずに存在し続けている。

 

次はツアーならではのアトラクション、ゴンドラ遊覧。
東京ディズニーシーにも似たようなのがあった気がするが、こちらは本物である。
いくつもの橋をくぐり、狭い運河をゆっくりと進む。
広い運河に出ると、向こうにサンタマリア・デッラ・サルーラ教会が見える。

嘘のない街だ。本物だ。
こういう本物を見てしまうと、改めて我が日本のことを考えてしまう。
地元横浜、日本を代表する港のひとつ。だが開港記念館やら県庁やら、 みんな洋風建築ばかり。
日本らしさって何だろう。京都、倉敷とか日本的な風景が残るところは少ない。
いいところがあるのに。西洋文化を取り入れ、真似する。
これは国民性なのか。
ヴェネチアなんかイタリアらしい。これをイタリアと呼ばずして、何と呼ぶのかっていうくらい、 イタリアなのに。

1時間半の自由時間があり、ピークハンターとしてははずせない鐘楼へ登った。
エレベータで上がれる。エレベータの扉が開き、一歩出てみると・・・

       

いってしまいました。ノックアウト、KO負け。
これを見られれば、今回イタリアに来たかいがあったと思うに充分な光景が広がっていた。
ヴェネチアを一望。オレンジ色に輝く、美しい街並み。来て良かった。
もう帰りたくない。ずっとここにいたい。でも自由時間は1時間半。制限があるなんて自由時間じゃない、 と駄々をこねてもツアーなので致し方なし。
いやあ、でもいいよ。
今ここにいることが幸せだと思える。 そんな気分になる。本当に良かった。

時間があまりないので、観念して下へ降り、もうひとつはずせないところ、リアルト橋へ向かう。
せまい路地、店が続く。人は多い。そんなところを「Par リアルト」の標識に従って進んで行く。
人がかなり増え、リアルト橋に着いた。
明るい雰囲気、人々の陽気さが伝わってくる。 自然楽しい気分になる。
ヴェネチア、来て良かった。
そして絶対また来る。心に誓った。
サンマルコ広場に面したみやげ屋で、ヴェネチアングラスの一輪挿しを購入。 39ユーロ、自宅用に。

バスに戻り、明日の目的地フィレンツェに向かう。
着いたホテルに荷物が届いているはずが、来ていなかった。
やっぱり。もうやっぱりと思うしかない。
帰る日までに手元に戻ればいいや。
なくても旅はできるよ。小さなことは気にしない、気にしない。

イタリアのコーヒーはエスプレッソ。
泡だった牛乳を入れたのがカプチーノ。
水で薄めたのがアメリカン。
Bar(バール)で飲むエスプレッソの量は少なめ。
2口程度で一気にくいっといく。

     



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