5日目 3月27日(月) 〜鬱陵島〜盈徳〜
5:15に起き、5:30に宿を出る。
まだ辺りは暗い。昨日もらった案内図を頼りにチョッデアンという岩があるところまで歩く。
朝早いのに散歩している人はちらほらいる。
急坂を登り降りし、隣の港まで来た。30分ほど歩いて、案内図と同じ写真の景色が見えてきた。
ここだな。空は明るくなりつつある。
漁船、飛び交うカモメ、そびえる岩。
防波堤の上に真っ赤な太陽が見えた。
6:20、真っ赤だ。
海から登る太陽は、どうしてこうも赤く見えるのであろうか。
韓国で一番早い日の出、と書くと韓国人に怒られる。
独島の方が東にあるのであった。
宿に戻り、一休みし、出かける。
港から海岸沿いに遊歩道があり、歩いてみる。
海は結構澄んでいる。ダイビングしたら、よさそう。
時々、光の当たり方がいいと、エメラルド色に輝き、美しい。
こんな所にも売店がある。韓国は日本以上にこういった観光地に売店が多いかも。
こんな所にどうしてあるのって所に多くある。
さらに歩みを進めると、銃を構える兵士がいる。
鬱陵島は軍事的な要所かも知れない。
兵士の前を歩く。どうか間違っても北朝鮮の工作員として頭をぶち抜かないでくれ。
心の中では「韓国万歳」を叫びながら、通り過ぎる。
どうにか工作員とは、バレなかったようだ(ウソウソ)。
港に戻り、次は反対方面のケーブルカーのある公園へと向かう。
ここには独島博物館がある。
独島は韓国の領土であり、日本は何を言っているのだというような感じが、
伝わってくる内容であった。
歴史的には双方、正当な言い分があるとは思う。
話し合いでまとまるとも思えない。
一番の現実問題は、漁業の領海になるのであろう。
多くの日本人(島根県人を除く)が、この問題に無関心と感じられるが、韓国人なら誰でも知っている。
この問題が解決されるのか、されないのか想像できないが、これからも注目していきたい。
独島への遊覧船が、鬱陵島から1日1〜2本、約3時間で往復する。
日本人にこそ見て欲しいという印象を私は感じた。
それは何人かの韓国人に、私が日本人とわかると、
独島に行ったらいいと言われたので。石をぶつけられる代わりに。
その意味は、独島の今の姿を見れば、どう見ても韓国のものでしょと思い知ることを期待してのことだと予想する。
結局、独島には行かなかった。
理由として
・韓国の田舎に行って「こんな所に、よく日本人が来てくれたね」と思われるのはいいが、
独島に行って同じように思われたとしても、少し意味が違うように思うので
・往復3時間もかかって、独島を見られるのはわずかな時間。それなら鬱陵島を満喫してた方がいい
・独島問題に全く不勉強なのに興味だけで日本人が行くのはどうかと思って。単なる一観光客ではなく、
日本人、日本の代表と見られてしまう(大げさかもしれないけど)
ケーブルカーは私一人なのに発車した。
結局、下るときも私一人だけであった。これで採算が合うのか心配になる。
着いた展望台からは港と街がよく見える。
独島の方向を示す看板があり、見てみるが霞んで見えない。
87kmか、天気が良ければ、見えるのか?
15:00、鬱陵島を発つ。帰りの船はほとんど揺れない。
水面を滑るように進む。行きが特別揺れていたのだ。
浦項に着いたとき、丁度日が沈むときであった。
帰りは3時間。タクシーで市外バスターミナルへ行く。
さてとここからどこへ行こうか。とりあえず食堂で何か食べよう。
通り過ぎて、隣の店に入ろうとしたら、強烈に呼び返されたので、その店に入る。
スンドゥブチゲを頼む。うーむ、新橋の談笑屋の方がうまい。
今日は部内の送別会の日。2次会は談笑屋かな。行きたかったな。
本場よりおいしいなんて、何てこった。
東海岸沿いに北上するか。
全く当てはないけど、盈徳(ヨンドク)というところまで行く。
着いたところはカニの看板が多いので、カニが名物なのか。
バスターミナル近くの宿に泊まる。