2日目 4月29日(日) 〜慶州その1〜
いい天気だ。半そでで丁度いい。
テレビでm-netを見るが、初めて聞く曲ばかりである。
間を空けずに韓国に来ると知っている曲があったりするのだが、久しぶりに来たことをこんなところでも感じられる。
9:00に宿を出て、歩くと5分で海であった。海雲台ビーチ。ここに来たのは4年前。
一気に記憶がさかのぼる。あの頃は、どうだったかねえ。
水族館もあり、江ノ島辺りの雰囲気に似ている。
海を見たことだし、次は山か。
今回はここだけは行こうと決めていた目的地、慶州へ行く。
慶州こそ韓国が世界に誇る一大観光地だと思う。
でもここに過去一回しか行っていない。それはまずいのでは、という訳でもないが再訪することにした。
初日は前回の訪問地、仏国寺(プルグクサ)と慶州中心地、そして二日目に南山(ナムサン)に行くことにする。
南山は芸術新潮で特集されており、行ってみたいと思っていたところ。
慶州バスターミナルのコインロッカーに荷物を預け、市内バスに乗り、まずは仏国寺へ。
前回はダウンジャケットを着て、息も白くなる真冬に来たが、今日は新緑がまぶしく、また趣きが違う。
なかなかいけたキムチチゲの昼食。
韓国特有のこの寺の色彩。何度見ても見飽きることがない。
よくよく見ると派手な色を使っていながら、全体的に見ると派手さがなくなり、落ち着いているというか、
何ていうのかな、いい感じなんだ。
世界遺産である。自然にはかなうはずはないが、人間の創り出したもの、文化遺産に強く惹かれる。
今日は慶州に泊まることにしているので、時間が有効に使える。
次の街に移動しなきゃと思うと、何かとせかされる気がしてしまう。
理想は1ヶ月くらいいたい。9日間でもまだ短い。定年後の楽しみにとっておこう。
って何年後だよ。
仏国寺を一通り見て、再度市内バスに乗り、博物館で降りる。
ここからが慶州のメイン所。だけど私は博物館には行かない。
博物館ってどうも好きになれない。本来あるべき所から、ものを集めて見てもピンと来ない。
あるべきものは、あるべきところにあるべきだ?と思う。
ということで博物館前から歩き始め、菜の花畑を通り、古墳を横目に、のんびり歩く。
この辺りの雰囲気は、奈良の飛鳥に似ていて、好きである。
歴史の風を感じるような。あっ、連凧。韓国にも凧があるんだ。
日曜日なので、人が多い。行楽日和。
日はまだ高い。もう一周してみるか。と芬皇寺(プヌァンサ)まで行って、もう一周。
太陽が山に吸い込まれる。そして菜の花畑。いい夕暮れだ。
ゆっくり夕日を見ることも普段の生活ではないから新鮮だ。
古墳に腰を下ろしてみたりして。
明日は登山なので、早めに夕食をとり、宿に行こう。
韓国に来始めの頃は、一人焼肉とかしたけど、最近は一人でさっと食べられるメニューしか選んでない。
石焼ビビンバとかね。ターミナル近くの宿に飛び込み、泊まる。
日本で知り合いになった友達に電話をかける。この番号は現在使われておりませんのメッセージが流れる。
一年ぶりにかけたからな、変わったんだ、残念。
じゃあこの友達が住んでいる大田(テジョン)に行くことはなくなったか。
と、明日以降の行き先をなんとなく頭にイメージする。どの辺りを攻めるかな。