3日目 4月30日(月) 〜慶州その2〜
カーテンの隙間からの強烈な日差しで目覚める。今日も天気はよさそうだ。
8時半に宿を出る。この頃には、うす曇りの天気になっていた。
登山には丁度いいかもね。バスターミナルのロッカーに荷物を預け、市内バスで統一殿(トンイルジョン)へ向かう。
ここから南山の石仏巡りコースが始まっている。
小学生の遠足の集団に抜きつ抜かれつ、騒がしい中での登山となった。
これがよかったのかも。行き先の案内看板が少なく、途中何度かどちらに行ったらいいか迷うところがあったから。
声のする方へ進む。あってた。てな感じ。
でもこれが使えたのは途中までで、小学生の集団とは行き先が違っていたようで、途中で別れてしまった。
1時間半ほど登り、七仏庵(チルブラン)に着く。岩に像が彫られている。
この後、いろいろなバリエーションの石仏たちと出会うことになる。
さらに登ると崖となり、まさかこの先を行くのかと思うようなところを進むと、あった神仙庵(シンソナム)。
ちょっと分かりにくいかも。
後から来た若いお姉さんは、すぐ後ろに像があるのに「この案内板に書かれている像はどこにあるんですか?」と聞かれる始末。
すぐ後ろですよと教えると、大笑い。
ここでコンビニで買ってきたキンパブとおにぎりのお弁当タイムとブログ更新。
こんな山の中で携帯が通じるとは。
さて腹も満たされたことだし、行きますかと、道に迷ってしまった。
マジで迷った。地球の迷い方の地図、観光案内所でもらった地図、どちらを見ても分からない。
今どこにいるんだ?完全に迷った。
水のない川原をずっと歩いていたら、道がなくなっていた。
戻るには進みすぎていた。仕方ないと方位磁石を取りだし、とにかく北へ向かうことにした。
そうポラリスの方向さ、ヨン様ってな訳ではないが、北に向かえば登山道にぶつかるはずだと。
それなりに人が通ったことがありそうなところを歩いていく。すると何度かお墓に出くわした。
そうか、お墓参りでたまに人が通る道なのか。しかしどう見ても登山道ではないな。
韓国で遭難なんてシャレにならない。まあまだ明るいし、大丈夫だろうと正直それ程あせってはいなかった。
1時間くらい迷っていたが、ついに登山道に出た。遠くに人の姿も見える。
はぁーよかった。気を取り直し、進み、地図で現在地が分かるところ、金鰲峰(クモボン)の山頂に着いた。
ここからは一気に下りつつ、いくつもの石像を見られる。
しかしこのコースは迷いやすいよ。地球の迷い方の地図では迷うよ、きっと。
略しすぎなんだよ。距離、位置関係も合ってない。
思いのほか長時間のハイキングとなった。鮑石亭(ポソッチョン)に着いたのは16時前。
市内バスに乗り、ターミナルへ戻る。しかし今日はかなり歩いた。
強靭なる精神は、強靭なる肉体に宿ると思っているので、精神的に参っていたり迷いがあるとき、
悩むより先に、とにかく体を動かすことにしている。
そのうち悩みも忘れていることが多い。
健康が一番!
さあて、この後は?
丁度、釜山行きがある。このバスに乗って、釜山から先を考えよう。
と飛び乗ったが、速攻バク睡していた。
起きたら釜山バスターミナルであった。どうするんだよ。19時か。
釜山に泊まってもなあ、少しでも西に行っておくか。順天(スンチョン)まで行ける。
でも着いたら夜中だ。そこまで行かなくても。
では知らない町を歩いてみたいということで
統営(トンヨン)は?それで行こう。
バスの出発まで30分ある。
冷麺を食べて、出発を待つ。雨が降り出した。レイニーナイトクルージングだね。
統営には3時間かかって着いた。ターミナル近くの旅館に入る。