5日目 5月2日(水) 〜宝城、和順〜
今日はやっと晴れた。宿を8:30に出て、バスターミナルへ向かう。
宝城、そうここに来たら、行くところは一つ。ドラマ「夏の香り」のロケ地の茶畑である。
郡内バスに茶畑と書かれているらしいが不明。
ドラマの影響で観光客が増えたということだが、
観光案内所、もらえる案内図すらないので、
駅前の大観光案内看板で大体の場所を把握するしかなかった。
タクシーだな。運転手に声をかけ、茶畑ね、はいはいと慣れた感じで、乗りこむ。
この運転手は大阪に行ったことがあるそうで、コンガクサに行ったと言う。
コンガクサ?大阪の?うーむ、どこだろう。
「サ」だから寺で、「コン」・・・金?、あー、金閣寺!大阪からタクシーで行って、
タクシー代がすごかったそう。
そりゃ日本人でも金閣寺に大阪からタクシーで行かないって。
でも韓国人の感覚で行くと、どこでもタクシーに乗ってしまうかも。
韓国なら安いんだけどね。
夏の香りのロケ地は2ヵ所あるそうで、2つは離れているので、一緒に連れていってやると。
でたでた、でも結果これでよかった。
最初に行った大韓茶園(テハンタウォン)はバスがありそうだが、2つ目の茶畑の中の1本道はバスはないし、
流しのタクシーをつかまえるのも不可能に近い。
一緒にまわってもらって、写真のシャッターを押してもらって、1時間半程でW45000なら、高くはないな。
さて一つ目の大韓茶園、茶畑をくねくねと曲がって行く道がある。
日本人らしきカップルを見かけたり、観光地化されている。
入場料もかかるしね。
青々とした茶畑。丁度、夏も近づく八十八夜か、茶摘をしていた。
ここももちろんよかったが、次に行った茶畑の中の一本道、
ミヌことソン・スンホンがヘウォンことソン・イェジンを追いかけ走っていくシーンで印象に残るあの道、見てみたかった。
タクシーに大分乗り、なんとなく近づいてきた気配、あのシーンでは丁度バスが来て、ヘウォンは乗ってしまうのだが、ここにバスが走っていそうな気配はない。
白い一本道が見えた。あー気持ちいいね。
本当まっすぐ、美しい緑の茶畑と夏の香りがほのかに香るような。
「ここをソン・ヘギョが走ったんだよ」と運転手。
ソン・イェジンですよと訂正したが、運転手にとってはどちらでもいいことか。
タクシーで効率的に廻れて、宝城バスターミナルに11時には戻ってきてしまった。
ではここから近い和順(ファスン)の雲住寺(ウンジュサ)に行こう。余裕があったら行きたいと思っていたところ。
バスを2本乗り継ぎ、2時間ほど。
有名なところだから、寺の前はみやげ物屋や食堂が並んでいるものだと思っていたら、
ここは何もない。
しょぼい売店が一つあるのみ。昼をここで食べるつもりだったのに。
仕方なくカップラーメンだよ。キムチはつけてもらえたけど。
雲住寺は地面に寝転ぶ夫婦一対の仏像で有名。
天然の岩に彫ったのか、他から運んできたのか、いやそうは見えないな。
夫婦が並んで、仲良いね。あーこんなのは見たことがないな。
寺の建物自体はまだそんなに古くはなさそうで、晴天の下、華やかな色彩を放っていた。
帰りのバスを待つ。雲住寺は終点ではなく、バス停には時刻表も行き先も何も書かれていない。
いつ来るとも知れぬバスを待つ。
30分近く待ち、やって来た。光州(クァンジュ)と書かれている。
光州に行くかと聞き、行くというので乗り込む。
韓国旅行に限らず、旅をするにはもちろん下調べはした方がいい。
だけど調べきれないことも多い。このバス、光州行きだが、果たして光州のどこに行くのか。
光州総合バスターミナルに行こうと思って、乗ってはいるけれど、
結果、そこが終点ではなかった。
以前にそのバスターミナルに行ったことがあり、見えたので降りた。
過去の経験が生かされたわけだ。
いろんな街に行ったけれど、やはり自分の足である程度歩いてみると、
土地感はなんとなく覚えているもの。
ついタクシーばかり乗ってしまうと、覚えられないよね。
そして南原(ナモン)へ向かう。