2日目 済扶島 春川
朝6時半に起きたが、窓の外は真っ暗。日の出までほど遠い感じ。
テレビでK-POPのPVなどを見ながら、日の出までを過ごす。
8時頃にやっと明るくなり、済扶島までの道に潮が満ちている様子が見えた。
これが徐々にひいていくのか。今日は9:39から通行開始とのこと。
時間ちょっと前にホテルを出る。
今日も晴天の無風で、それ程の寒さはない。
ゲートに向かうと、もう車の列ができている。よくよく見たら、9:50からとの表示。
しばらく待つ覚悟をしていたら、やはり韓国、9:40には開門し、通行開始となった。
歩いて渡る人は他にはいない。ちゃんと歩道があるので、歩きやすい。
さっきまで海の中にあったので、道は濡れている。
フジツボのようなものもびっしりと付いている。島は近くに見えて、実は遠い。
歩けど歩けど近づかず。まあのんびりと朝の光を浴びながらの散策は気持ちがいいけどね。
3q程あったか、35分かかって済扶島に到着。
着いたはいいが、何の案内看板もなく、NAVER MAPアプリで見たら、
結構小さな島に思えたので、とりあえず一周してみようと。
渡ってくる間は、行ったことはないけどモンサンミッシェルに似てるかもと思ったが、
島はさびれた漁村と言ったところ。
歩みを進めていく。貝のオブジェがあったり。
少しづつ人通りが増えてきた。
島の反対側は刺身屋や宿泊施設が建ち並んでいた。
着ぐるみを着たおじさん、呼び込み激しいよ。
わお、やっぱり出た、遊園地。バイキングがある。
なぜこんなところにって感じで存在していることが多い。
ビーチがあるから、夏は客が多そうだけど、真冬の今はシーズンオフだね。
波のほとんどない遠浅の海。
干潟っぽいので、ムツゴロウ的な生き物がいそう。
それにしても自分にとっての韓国旅行の立ち位置ってどんなだろうとふと。
これを糧に日々を過ごすって程ではないし、かと言ってなくてはならないし。
ヨーロッパ旅行なら念願かなって、ついに行くぞという意気込みはあるけど、
韓国に対してはそこまではない。
鎌倉にふと散策に行こうかというのとあまり変わらないような、少し言いすぎかな。
行こうと思えば、いつでも行けるし、
外国であって、帰ってきたよという気持ちにもなる。
まさにアナザースカイかな。
島をほぼ半周した。
もう半周して、また3qの海中道路を歩いてもいいけど、
それだとお昼を過ぎてしまうし。と思っていたら、マウルバス乗り場を発見。
そう、島に渡るマウルバスがあるはずだったが、乗り場に遭遇してなかった。
ここにあった。路線図を見ると、いくつかのバス停がある。全く気付かなかった。
何人かの若者が待っていたので、同じく待つことに。
20分以上待って、やっと来た。しかし満員だ。無理やり乗り込む。
次のバス停でも乗る人がいたけど、もう乗り切らない。
運転手がさっきは3人しか乗らなかったのに、今回はなんだよ。
時間ずらしてくれればいいのに、というかそんなニュアンスのことを独りごちていた。
ちょうど若者の集団が帰るタイミングと重なってしまったようだ。
済扶島入口で下車。
さあお昼にしよう。
食堂がたくさん並んでいる中で、牡蠣のご飯の看板が食欲をそそったので、
その店に入る。
メニューを見ると、二人分からとある。
えーなんで、入ってから言うなよ。
店のおばさんに一人分でいいですかと言うと、特別よという感じで対応してくれた。
雑穀米に牡蠣が沢山のった石焼き鍋。
おばさんに食べ方を教えてもらった。
少しずつ小皿にとって、お湯をかけ、海苔を巻いて食べるといいとのこと。
丁度いいあんばいだ。牡蠣は素材の味が生きている。
無駄な味付けはないので、海苔を巻くという理由が分かった。
うーん、満腹。おこげも堪能できた。
さてバスで水原に戻ろう。
さらば済扶島よ。またいつかね。
各停留所で停まる路線バスで1時間以上、結構疲れるバスだ。
水原駅からバスターミナルまで、またバスを乗り換え、
バスターミナルから次の目的地、春川(チュンチョン)へ向かう。
今まで予定通り。
韓国に土地勘のある人なら、水原と済扶島を廻って、
次は春川に行くのかと不思議がるコース選びかも。
まあこれには理由があって、当初は春川と鉄原(チョルウォン)、白馬高地(ペンマゴジ)といった北朝鮮に近い側を行く予定だったが、
少し前のミサイル発射や極寒の地で来ないバスを待つ羽目になるのを避けたかったから、今回は見送っていた。
この辺はもう少し南北関係が落ち着いてからか、せめて気候がいい時期にしよう。
だからその代わりに水原とした。春川は大丈夫そうだから、そのままとして。
春川行きの市外バス、直行ではないので途中いくつかの停留所を経由。
だから高速をほとんど使わず、2時間半もかかった。
おまけに運転手のブレーキテクに納得がいかない。
客を乗せてるんだぞ。急ブレーキばかりするなよ。と心の中で。
おかげで車酔いまで、あと少しってところだ。
しかも暖房効かせすぎ。春川でバスを降りたら、瞬間冷凍状態。
時刻は19時。
今日は早く食事して、ホテルに入りたい。
とバスターミナルから南春川駅付近をさまよったけど、
一人タッカルビ、冷たいマッククスを食べる気になれず、
結局コンビニでインスタントラーメンとキンパブを買って、ホテルで食す。
フィリップスのケトルはお湯が沸かず、故障しているとフロントに行ったら、
実は使い方、スイッチの押し方が違うだけだったというオチ。
ティファールと同じにしといてくれればいいのに。
まあ温かいラーメンはうまかったけどね。
今回は初めてスマホを持ち、facebookの韓国好きのグループ宛にまめにアップをしていたら、
コメントやいいねがたくさん。
コメントに回答とかしていると一人旅とはまた違ったつながりを持って旅行している気になった。
なかなか新鮮な感じだ。
それにしても部屋が暑い。窓を開けて調節する。
結局、窓を開けたまま朝まで寝た。丁度よかった。
自分の家で、冬に窓を開けたまま寝るなんて考えられないけど。
思い出したけど、ずいぶん前に仏国寺近くの宿に泊まった時はオンドルでベッド付きの部屋で、
あまりにも寒くてベッドで寝ていられず、床に布団をひいて寝たこともあったのに。
ホテルに当たり外れはよくある。