3日目 春川 清平寺
7:30に起床。外はまだ暗い。
テレビをつけるとApinkのLUVのPVが流れた。
今の一押しApink。特にこのLUVは一番気に入っている。
セクシーお色気路線のガールズグループが多い中、Apinkは正統派アイドルといったところか。
もちろんかわいいというのはあるが、とにかく曲がいい。
日本人好みのメロディーなんではないか。哀愁を含んだメロディーはなんとも言えない。
調べたらシンサドンホンレイの作品(リンクあり)ということ。
さすがキャッチーな曲を作らせたらうまいね。
そしてメインボーカルのウンジがいい。
かつてのFIN.K.Lにおけるオク・チュヒョン的だ。と言って通じる人は少ないだろうけど。
ずば抜けてうまいんだよね。
ウンジの声を追って、一曲聴いている感じ。
さあ朝から気分がいいぞ。
ホテルを9時出発。
NAVER MAPアプリで調べたら、南春川駅前のバス停から昭陽(ソヤン)ダム行き11番バスが出ていると分かったので、向かう。
あと30秒で着きそうなところで11番バスが、今まさに出ていくのが見えた。
あー、待って、無理か。
確か40分おきだったはず。
バス停で系統番号と到着待ち時間が表示されているが、もう11番は表示されていない。
しばらく来ないってことか。どうするかな。
そうか春川駅まで電車で一駅行って、春川駅でバスを待とう。
12番バスも来るしね、と一駅電車に乗り、春川駅へ。
11年前に来たことがあるが、すっかり様子が変わり、駅は新しく、
駅前の米軍基地もなくなり、ただの広場が広がっている。
バス停に行くとすぐに11番バスが来た。
乗り損ねたバスに追いついたか。
バスの外を見ると少し前に降ったと思われる雪が積もり、朝霧というのか、もやがすごい。
幻想的とも言える。寒いともいえる。
昭陽ダムまで約30分程。大きなダムの真横がバス停。
ここも、もやがすごい。
遊覧船乗り場の案内に従い、歩いていくこと10分くらい。
乗り場があった。1時間おきに遊覧船は出ていて、次は10分後の10時半発。丁度いいね。
今日は日曜日なので、それなりに観光客はいる。
船に10分程乗り、清平寺(チョンピョンサ)側の船着場へ。
ここから約2qで清平寺。歩くしかない。
食堂はたくさんあり、にぎわっている。
所々凍った坂道を滑らないよう気を付けて歩みを進めていく。
道の横には川が流れているが、雪に覆われ、その流れはよく見えない。
すると、おっ、滝が凍ってる。
わあ、きれいだね。
凍った下を水は少しずつ流れている。
自然の美だねと改めて。
と、さらに進み、やっと清平寺に到着。
毎回どこかしら寺巡りはしておきたく、今回は船でしか行けないと言う清平寺にした。
韓国のお寺らしい雰囲気の良いところだ。やはり後ろには岩山がある。
屋根には魚の形をした風鐸がかかる。しかしほぼ無風なので音がたまにしか鳴らない。
大雄殿の中には黄金色の仏像が3体。
なかなかいいところだねとベンチで座っていたら、50代位の夫婦のおばさんが「コーヒー飲んでくれないかい」と水筒のコップに入れて差し出して来た。
「ああ、はい」と頂く。よくある韓国の甘いコーヒー。
なんか水筒の中身を空にしたかったようだ。
ありがたく頂き、「私は日本から来ました。ここはいいところですね」と言うと、
「そうでしょ、いいでしょ」と応えてくれた。
さてそろそろ戻るか。
腹が鳴ったことだし、先ほどの食堂街で食べよう。
一番客が入っている店に丁度呼び込みされ、入る。
一人用だと山菜ビビンパくらいしかないので、それにする。まあこれも予想通り。
そして予想通りのまあまあの味。それもよしとしよう。
船で戻り、またバスに乗り、春川駅へ。
まだ春川での時間はあるから、行っちゃいますか、冬ソナロケ地巡りへ。
前回2003年4月に来た時は、NHKBSで初めて冬ソナを放映開始したてで、3話まで見て、
よし南怡島(ナミソン)と中島(チュンド)に行こうと思い立って、行ったものだった。
その後の4話以降で明洞(ミョンドン)やらチュンサンの家とか次々に春川でのロケ地は出てきたが、
当時はまだ知りようがなかった。
というか知ってても、当時はネットでの情報は皆無で、ロケ地を見つけられなかったはず。
あの南怡島でさえ、日本語での情報はなく、KBSのホームページの韓国語を何とか訳して、ようやく行けたところでもあった。
さてチュンサンの家、ここか。
人が住んでる気配がないほどのさびれようだ。
もう観光客も減っただろうね。
中を見たい方はインターホンを押してと書いてる。
ん、まあ押してみよう。鳴った。
だけど反応なし。いるのかいないのか。まあいいか。外を見ただけで。
次は春川高校。
例の壁だ。ここにも看板がある。ここだったんだねえ。
そして明洞通り。
チュンサンことペ・ヨンジュンとユジンことチェ・ジウの手形があるが、もう誰も気に留めずに歩き去っていく。
写真を撮るのは自分だけ。
もう10年以上経っているしね。
いいドラマだったよね。もう一回見てみようか、帰国したら。
その手形前のカフェで一息つく。
そろそろ次の街へ行こうか。
NAVER MAPアプリで市外バスターミナルを到着地として、現在地からのルート検索。
近くのバス停から、何番バスに乗ればいいか、これで分かる。
画期的だ。水原のときは、あと何分で次のバスが来るかまで分かった。
今まではどのバスに乗ればいいか、すぐ分からないときは、いいやタクシーでってことがほとんどだった。
タクシーに乗らずに済む。しかもバスはT-moneyカードが使えるので、さらに敷居が下がっている。
まあタクシー運転手とのコミュニケーションの機会はなくなるけどね。
市外バスターミナルから楊口(ヤング)行きバスは17:25発。あと5分だ。
バスは満席。しかも途中で乗ってきて立席状態。1時間以上も乗る市外バスなのに。
日曜の夕方だから、混んでいるのかな。
1時間程で楊口に到着。初めて降りる街だ。
正確に言うと2003年に春川から束草(ソクチョ)に行くときに経由したことはあったが、街を歩くのは初めて。
降りてすぐ、迷彩服の軍人の多さに驚く。
若い人ばかりだけど。楊口は北朝鮮に近いからな。
日曜は軍人さんも休日なのかアイスクリーム屋とかに軍人の集団がいると、違和感が強いのだが。
2年間のお務めか。韓国の若人は大変だ。
日曜くらい街歩きをしたいよね。例え楊口という小さな街でも。
今回の旅でやっと見つけたキンパブ天国でとんかつを頼む。
肉が食べたかった。
味は日本のとそう変わらない。ソースが違うくらい。肉はでかいな。
でもペロッといったよ。
特に目ぼしいものもないので、パン屋とコンビニで買い出しして、適当に見つけたモーテルに泊まる。
ごく普通のモーテル。清潔だし、いいじゃん。
メロン牛乳を初めて買ってみたけど、なかなかいける。
バナナ牛乳が2日連続だったから、たまには別のもいい。