3日目 大邱 慶州
11月になったか。
7時半に目が覚め、テレビをつけるとm‐カウントダウンをやっていた。
朝からLOVELYZとOH MY GIRLを聴けた。
一時期セクシー路線の行き過ぎ感のあったK-POP界だが、最近はApinkを筆頭に正統派アイドル歌謡が流行りだしている。
日本でいえば林哲司氏に代表される80年代のメロディー重視で、やや哀愁を帯びた曲調が好みの私にとって、これはいい傾向に感じる。
リズムやビートでごまかすのではなく、メロディーを聴かせる。
日本語ではないから余計、純粋に入って来るのかも。
LOVELYZの「Ah-Choo」、 OH MY GIRLの「CLOSER」なんてドストライクだ。
見てくれは、かわいさを前面に出した単なるアイドルグループに見えるが、よく曲を聴いてほしい。いい曲ですよ。詞は分からないけど。
数多くのK-POPを好きで聴いてるけど、私の琴線に触れる、波長に合う曲はそうめったに巡り合わない。
大邱はまたじっくりと見るとして、バスターミナルから慶州へと向かう。1時間程度で着く距離だ。
慶州は3回目になる。35回の訪韓にしては意外と少ない。
今回も始めは昌寧(チャンニョン)に行こうとしてたくらいだし。
何でだろう。好きなんだけど、ザ観光地だからか。
慶州バスターミナルを出てすぐにタクシーの運転手に日本語で「慶州の名所は石仏、25km先ね」と
おそらく石窟庵(ソックラム)に連れて行こうと声をかけられる。
こういうのがいやなんだろうね。日本人扱いされるのが。
のんびりと紅葉散策をして、夜景の時間まで楽しむつもり。
今日は慶州に泊まるので、ほんとゆっくりできる。
まずは大陵苑(テヌンウォン)という古墳公園。
曇っているからか写真に紅葉を撮るとイマイチ色が出ないな。
太陽の光があった方がいいのか。
そろそろお昼。外に出て、適当に食堂に入る。
中に入るとすごい混みようだった。
サンパプという葉っぱにはさんで食べるのが名物のようだが、そろそろ肉を欲していたので、マンドゥクッにした。
これがまたうまかった。やっとうまい食べ物に巡り合えた。
スープがサッポロ一番塩ラーメンっぽくて、B級の舌の私にとっては美味であった。
腹をいっぱいにし、さあ出かけよう。
仏国寺(プルグクサ)も考えてはいたが、今13時で行ってしまうと仏国寺だけになってしまうのでやめておいた。
統一殿(トンイルジョン)、そしてこの辺ぐるぐるで行こう。
11番バスに乗り、統一殿へ。
仏国寺行きのバスなので非常に混んでいた。
統一殿で下車。
ここで降りたのはイチョウ並木を見たかったから。
プサンナビか何かで見て、丁度紅葉のいい時期と思いやって来た。
ピークはもう数日後かな。でも充分色づいている。
通る車の多くが一時駐車し、思い思いに写真を撮っている。
ポーズ撮ったりジャンプしたり、二人見つめ合ったり・・・。
車が来ないタイミングを見計らって道路の真ん中で撮影する。
さて統一殿に入ってみよう。
実は一回来たことがあったのだが、忘れていた。
過去の写真を見返してみて、あー行ったことあったんだと思い出した始末。
入ってみたら、あー確かに来たことがある。
南山登山した最初に寄ったんだ。
そして統一殿の最上部から、先ほどのイチョウ並木を見下ろすと、見事な紅葉。
わあー、きれいだ。何かもう充分。
満足しきった感がある。あとはもう何も考えずブラブラしよう。
バスで博物館まで戻る。
博物館か。いつも興味がなく、入ったことがないのだが、入場無料とのこと、入ってみた。
慶州のマスコット的存在の人面文軒丸瓦だけでも見ておこうと。
入場し、ほぼ素通りし、その瓦を見つける。
撮影禁止ではないようなので、写真に納める。
メインの展示物のはずだと思ったが、そっけない展示方法。
見つけようとしなければ、見逃してしまうよ。
思っていたより小さく、でもかわいらしかった。
見たいものを見たので、すぐに退館。
半月城(パノルソン)を散策。
遺跡調査をしているようだ。新羅の都だった面影を探そうにも何もない感じだ。
しばし歩いていくと、瓦屋根が美しい建物があった。
何だろう。近づいてみると慶州郷校(キョンジュヒャンギョ)だった。
こんなのあったんだ、知らなかったよ。
この辺りは慶州校村(キョンジュキョチョン)マウルのようだ。
初めて来た。適当に歩いてて、よく来れたもんだ。
慶州にもこういう場所があるんだ。
右に左に気の向くままに路地を歩く。
小腹が空いたら、ホットック屋台で食べ歩き。
17時か。まだ暗くならないな。
と夜景スポットの一つ、月精橋(ウォルジョンキョ)が見えた。
ここ、夜に来るはずだったのに。
また出直すのも面倒だから、この辺りで夜景待ち。
カフェタイムにしよう。丁度カフェがあり、ダッチコーヒーなるものを頼む。
ちょっと変わった味、ちょっとだけね。
飲みやすいコーヒーだ。
ここでしばし日が暮れるまで時を過ごす。
18時近くなり、カフェの窓から見える月精橋がライトアップされている。
よし行こう。まずは月精橋。
今は工事中で渡ることはできない。静かな川面に映る姿を見る。
きれいだ。少しずつ近づく。
丁度ベンチがあったので、上に上がって写真を撮ろうとしたら、頭に何か落ちてきた。
わっ、鳥のフンだ。そういえばベンチがフンで白くなっている。
うっ、でもかすっただけのようだ。運がいいねえ、ついてるよ。
よし次は雁鴨池(アナプチ)だ。
少し、いやかなり歩く。街灯のない道を。
歩道があるからいいものの、ある程度交通量のある道だからね。
歩いて危険じゃない道で良かった。2kmくらいあったか、博物館の横を通り、雁鴨池へ到着。
22時まで開いており、駐車場に車は多い。
日曜日の夜、みんな夜景を見に来ている。
入場料を払って入る。人が多い。予想以上だ。
デートコースにいいのかも知れない。自撮り棒で大撮影会だ。
池にライトアップされた建物が映え、素晴らしい。
池の周りを一周散策路があり、2周りもした。
そして最後は瞻星台(チョムソンデ)へ。これは歩いて近い。
広い公園の真ん中に昔の天文台。
うーむ。石を積み上げたものが照らされてるってだけかな、ここは。
これで慶州3大夜景制覇。
歩いて廻るには少し距離があるね。
夜だからレンタサイクルは厳しいし、みんなタクシーで廻るのかな。
プサンナビにあったので、早速行ってみたよ。
20時か。いい時間になってるね。
慶州の繁華街の中にあるレストランでチキンリブポックンパプを食べた。
ややジャンキーだが、チキンリブはとても美味しく、チャーハンはニンニクの味付けでうまいうまい。
慶州の夜が名残惜しいが、バスターミナルのコインロッカーに入れておいたリュックを取り出し、近くのホテルに入る。