4日目 禅雲寺テンプルステイ
朝方27℃くらいになり、やっと涼しさを感じ、眠りにつく。やっと・・・。
と、けたたましいスマホのアラームに起こされる。
もう4時か。ささっと身支度をし、大雄殿へ。
朝のお勤めである。昨日やったのと同じくお経を唱え、韓国式のお祈りをする。
その後、昨日茶道をしてくれた僧侶に連れられ、大雄殿の周りを3回廻った。
そして隣の霊山殿へ。これは自由参加だが、希望し108拝というものをした。
テープか何かで声が流れ、なんとか〜、なんとか〜、チーンで1回お祈りをする。
これを108回やる。なんとか〜は全く理解できず、両親がなんとか〜、海?がなんとか〜など所々分かる単語はあるけど。
煩悩を絶つようなお言葉を言っているのだろう。
正座しては立ち上がりを繰り返す。足の指は痛いし、汗だく。
これこそ修行と呼んでいい。辺りは少しずつ明るくなってくる。
弥勒菩薩像がローソクの火に照らされ、温かい表情に見える。
これを日本ではなく、韓国で経験しているという。貴重だ。
もう何回目かなんて分からず、ただ一心不乱にやり続ける。と終わった。
もう108回やったかという感じだった。
外に出ると朝焼けがきれいだった。
食事は6:15から。
自由に食べていいようだった。自分は分からなくて何人か食堂に来るまで待ってたけど。
メニューは変わり映えせず。
部屋に戻り、次は7:30から、兜率庵(トソルアン)までの散策。自由参加。
希望する参加者みんなで一緒に行くものとばかり思っていて、寺の前で待っていたけれど、担当係は来ず、
アラサー女子が一人来たので、まあ待っていようと思っていたら、その女子は一人で散策へ行ってしまった。
あれ? その後何分待っても来ず、テンプルステイ事務所に行っても誰もいなかった。
あー、そう、個人で自由に行くことになってたのか。分からなかった。
ってことで自分一人で散策コースへ。
顔のまわりを何の意味があるのか、コバエがうろちょろし続ける。
ずっと手で払いつつ行く。蚊はいないからいいものの。
川沿いの道、そして車も通るほどの道を進んでいく。
自分は普段もハイキングをよくするけど、普段しない人にとっては瞑想の場になるのかもしれない。
1時間ほどで兜率庵に着く。岩に彫られた磨崖坐仏がある。
線を引いただけでなく、立体感がある。額に何か埋め込まれている。
深く礼をする。
階段を上がると、眺めのよいところに出る。小さな庵がある。
かっこいい岩山だ。風があり、しばし疲れを癒す。
もう1か所、龍門窟(ヨンムンクル)へ。
ここはドラマ「チャングムの誓い」でチャングムの母の最期のシーンを撮った洞窟である。
神聖な意味のある場所ではないのか。大長今のロケ地案内の看板がある。まあいいのか。
一通り巡って、さあ戻ろう。
ペットボトルの水500mlは半分飲んだ。
ペースを見つつ飲んでいく。
朝だけど、今日も暑い。そして寄ってくるな虫。
帰りも1時間。部屋に戻って、すぐシャワーでさっぱりと。
扇風機を回してもほてりは消えない。エアコンが恋しい。
そろそろ11:50からの昼食の時間。
お寺で食べる最後の食事。大体同じだが、今回はトック(もち)があった。
緑色のは日本のよもぎ団子と全く同じ味だった。
食事中は静かにすることになっているので、基本参加者間で話すことはない。
結果的にこの場が他の参加者と一緒にいる最後であった。
そうとは知らずに、挨拶もせずに別れることになってしまった。
他の参加者は一日のみの参加ではなく、数日滞在するようだ。本当、それが正解。
一日だけだと、不慣れで要領をつかむだけで、改めて自分を見つめ直す時間を過ごすまでの心の余裕が持てない。
人によると思うけど。あっという間の一日だったと思うし。
要領はつかめたので、今度またじっくりとテンプルステイしてみたい。
最後に部屋の掃除を掃除機、ほうきを使って行い、撤収。
担当係にアンケートを渡し、お世話になりましたと感謝する。
ホント、日本語ができる人でどれだけ助かったか。
全くできない人だとここまでコミュニケーションはできていないだろう。
それはそれで割り切るけど。
まだ行っていない所に行くという好奇心は続いているが、それだけでは何か物足りなさを感じているのも確かである。
今回のようにテンプルステイといった新しい体験を取り入れると、より一層充実した韓国旅行になる。
禅雲寺テンプルステイ担当係との出会いというのもあったし。次回も何か+αを見つけていきたい。
さらば禅雲寺、またいつか。
バス停から井邑(ジョンウプ)行きの直行バスに乗り、井邑へ。
ここからKTXに乗ると1時間半でソウルに着いてしまう。
寺から出て、すぐ食べたのはコンビニで買ったキウイアイスバー。うまかったなあ。
井邑からのKTXは立席になるというので、一本見送り次の列車にする。
ダンキンドーナツで一休み。ドーナツとアイスキューブ入りコーヒー。
質素な料理への反動か。体がジャンキーなものを欲している。
乗ったKTXはやはり混んでいて、座れない人もいるほどだった。
早起きだったので、ソウルまでの間、何度か眠りに落ちた。
気付いたらもう龍山だった。
ソウルではWHO.A.Uに行くくらいしか予定はない。
今日はもう眠いので、本物のキンパ天国(似たようなのが多いので)で、マンドゥラーメンを夕食とし、ホテルへと向かう。
って予約はしていないのだけど。
コネストでホテルを探したら、蚕室(チャムシル)近くの夢村土城(モンチョントソン)駅周辺にホテル街があるのが分かったので向かう。
いかにもなホテルばかりだが、コネストで予約できるほどだからと言い聞かせ、シールホテルにする。
コネストでの予約だと\6,000位するのだが、飛び込みで行くとW40,000だった。