3日目 咸陽 龍湫寺、居然亭、西庵亭寺


龍湫寺

   

朝MTVを見たら、Crushのfall(オットケ チネ) NC.AのNext Station(タウム ヨク) が、いい感じだった。
最近はYouTubeでまめに最新曲をチェックしているので、
韓国でテレビを見ても、ほとんど知っている曲になっていて、新鮮味が減ってきた。
便利になったのが、いいのやら悪いのやら。

宿を7:10過ぎに出る。いつも会社に行く時間とあまり変わらないが、辺りはまだ日の出前で暗い。
バスターミナルから龍湫寺行きの始発7:30バスに乗って行く。
龍湫寺までは20分であっという間に着いた。
乗客一人、もちろん降りたのも一人。
周囲には人っ子一人いない。

やっと辺りは明るくなり始めたころ。
山門を横目に龍湫寺まで400mを歩いていく。
川沿いの道でもっと寒いのを予想していたが、予想に反して、そこまで寒くない。
今回まだ手袋をしていないくらいだから。

水の流れる音が大きくなった。滝だ。
龍湫瀑布が見えてきた。
冬場であるが、凍ることなく水量は多い。
少し滝に打たれて?先を行く。

 

龍湫寺はすぐそこ。
まだ新しい感じのする、こじんまりとした寺だ。
建物の色彩は鮮やかで、それほど古い寺ではなさそうだ。
日の出らしい光と寺のコントラストを写真に収める。
寺の犬が吠え通しなのが気になったが、無視して廻る。
住職が大雄殿の扉を開け始める。一礼する。
そんなに時間かかることなく、一通り見る。
1時間おきのバスの次の便に乗れそうだ。

   

なんとなく物足りなさを感じつつもバスに乗り、安義に戻る。
そしてなんとバスの車中から、昨日さんざん探して見つからなかった1ウォンさんが
泊まったであろうウンサン荘が目に入った。
うわ、バスターミナルから近っ!
行ってない方向にそれは存在していた。あそこだったか。確かにきれいそうだ。

   

居然亭

気を取り直し、次なる目的地、居然亭(コヨンジョン)へ向かうべく、バスを乗り換える。
ホント、バスの便が多くて、助かる。
客が少ないのに、30分〜1時間間隔で走っているのは旅行者にとって待ち時間が減っていいことだ。
居然亭はバスで10分くらい。

ここも見て回った1時間ほど、独り占めだった。
いい景観だ。気分が上がってきた。
写真を撮りまくる。
   

多くの地域でなんとか八景というのがある。
今まで訪れたところでは八景のうち1か所、行っても2ヶ所までだった。
今回、咸陽を拠点にしたので、咸陽八景のうち4つを制覇するつもり。
介坪韓屋村が八景に入っていないのが不思議だが、
ここ居然亭、東屋とアーチ橋と川と岩、このコラボ最強級だよ。

そしてバスは30分おきに来る。
次のバスは咸陽行き。しばし滞在した安義を通過し、咸陽へ向かう。
ちなみにT-moneyカードは使える。

 

西庵亭寺

   

咸陽バスターミナル付近のキンパブ天国的な店でキムチポックンパをお昼にする。
ちょっと食事を気張り過ぎていたので、庶民派に戻す。

ターミナルに戻り、咸陽での最終目的地、西庵亭寺(ソアムジョンサ)に行くべくチュソンまでの切符を購入。
窓口のおばさんにはなかなかチュソンが伝わらなくて、
ああチュソン、チュソンって言うのよって感じで教えられた。
そう言ったつもりなんだけど、微妙なニュアンスが違うんだろうね。

   

このバスも途中からは乗客一人状態となり、貸し切りで終点のチュソンに着く。1時間くらいかかった。
西庵亭寺、ネットで調べた咸陽八景の一つで、
洞窟の中のようなところに石仏が彫られた西庵石仏(ソアムソップル)の写真に圧倒され、絶対行こうと意気込んでいたところ。
バス停からだらだらとした長い登り坂を歩いていき、西庵亭寺の入口に着く。

そういえばここの公衆トイレもそうだけど、カギがかかっていて、外に仮設トイレがある状況(上の写真の青いのがそれ)。
咸陽郡内はほとんどこうなっている。冬場は利用者も少ないからと掃除の手間を省くためと見られる。

     

今まで行った韓国の寺とは雰囲気が違い、中国っぽさがあるのかもしれない。
漢字が石に彫られているところが多く目につく。
そして摩訶不思議な世界に導かれて行くように、トンネルを抜けると大雄殿の異様な色彩に驚く。
派手だ。そして色づかいが変わっている。
黄金、赤のような。普段見慣れている緑系ではない。
境内の各所に石仏が彫られている。丸みをおびた感じがいい。

   

     

で、肝心の西庵石仏の場所が分からない。
表示を見ても不明だった。
あそこかなと思ったところは、参拝客は立ち入り禁止となっている。
うーむ、ネットで再調査。

ああやっぱり、安養門と書かれた所の中だ。
さっき団体客が坊さんに連れられて入って行ったところ。
入っていいんだろうね。
団体客が出ただろう頃合いを見て、再度行ってみて、気付いた。
参拝客は立ち入り禁止の「は」は韓国語で「ワ」ではなくて「ウィ」だった。
意味は「外」、つまり参拝客以外、立ち入り禁止ってこと。
参拝客は入っていいんだ。ああ勘違い、読み違い。
でも寺で参拝客以外って一体誰を指すんだ?

   

気を取り直して入ってみると、そこは驚きの世界だった。
大きな石仏を中心に壁、天井にびっしりと石仏や動物、建物、花、様々彫られている。
うす暗い中、ぼんやりと大きな石仏が明かりに照らされ、穏やかな気持ちになる。
寺の係の人が案内していた参拝客数人とともに外に出ていき、なんとここに私一人の状態となった。
約10分ほどいた間、独り占めだった。

   

ネットでは撮影禁止と書かれていたり、でも写真をアップしている人もいたりしたので、
実際、撮影禁止かは分からなかった。
少なくとも英語でNO PHOTOは表示なし。
でも撮影して何か言われるのもイヤなので、控えめに撮影していった。
無人とはいえ防犯カメラは付いているので、防犯カメラの視野の外で撮るようにした。

   

ここまで来てよかった。
一瞬入れないかもって気もしてたから、なおさら。
慶州(キョンジュ)の世界遺産、石窟庵(ソックラン)より見応えはあると思う。
一通り見て、バス停に戻る。

30分間隔のバスはなぜかこの時間だけ1時間間隔となっており、50分待ちとなった。ガーン。
50分待ってバスに乗り、車中バク睡。
今回は短い移動ばかりで、うとうとと、うたた寝する間もなかったもので。
1時間のバスが寝台車。

   

咸陽バスターミナルに到着。
咸陽での予定していたすべての行程を完了したので、当初の計画通り、南原(ナモン)に移動しようか。
次のバスまでは2時間弱。
ダンキンドーナツでくつろぐ。
南原に着くのが20時ごろになるので、今のうちに夕食にしよう。
お昼を食べた食堂でマンドゥラーミョン。
咸陽での最後の晩餐だけど、やはりラーメンを食べたくなったので。
安上がりだ。W3,000。

 

19時に南原行きのバスに乗り、1時間で南原に。
バス車中ではK-POPにはまりきっかけになったオム・ジョンファの数年ぶりの新作を聞きながら過ごす。
古き良きオム・ジョンファ全盛期の曲調でなかなかgood!

5月にある春香祭(チュニャンジェ)には3度行ったことがあったが、それ以外の時期に行くのは初めてだ。
今日の朝は早く、やや眠いので、近くのモーテルっぽい宿に早々に決める。
ここの部屋は暖かい。よかった。

      2日目へ homeのページへ 4日目へ