2日目 麻谷寺、洪城
きのう公州までたどり着けなかったので、朝まずは公州へ向かう。
天安からバスで50分ほど。
平昌オリンピックイヤーの今年、当初は平昌、旌善(チョンソン)、寧越(ヨンウォル)辺りに行こうかと考えていた。
が、オリンピック開催間近で、ドタバタ(何が?)していそうなイメージと
私の移動して歩く旅のスタイルで、
雪深いかもしれない所を行くのはどうかとも思ったため、方向転換した。
公州から西、泰安(テアン)方面はまだ未開の地でもあり、韓の国三十三観音聖地巡りで3ヶ所廻れることもあって、
今回こちらに来ている。
平昌は冬以外に行ってみよう。
公州バスターミナルに着き、麻谷寺(マゴクサ)へ向かう。
バスは1時間に1本。30分後くらいに来る。
それまでブンオパン(韓国のたい焼き)を食べつつ待つ。
路線バスで30分で麻谷寺へ。
観光地らしく食堂や宿がある。
でも人は少ない。少ないけど、誰もいないわけではない。
さびれた観光地だ。
バス停から徒歩10分で麻谷寺に着く。
いいな、ここは。氷の張った川を石橋を渡り、古びた寺が。
丹青は色あせていて、風情がある。
色を塗り換えていない。色あせ感がよい。徐々に風化してのこの色合い、いいよ。
大光宝殿の後ろに大雄宝殿の2段構え。
大雄宝殿は2階建てのように見えるが、中に入ると吹き抜けている。
三仏がどんと座っている。
風が吹き、風鐸がカランコロンと鳴りだす。いい雰囲気だ。
ここもテンプルステイが出来るけど、ここなら泊まってみたい。
雰囲気よし、建物よし。
あとは夏場にコバエがいなければ、なおよし。
冬の今はいないけどね。だからじっくりと見られる。
なんだかんだで、2時間いたのか。
お昼過ぎたし、メシだメシ。
と、バス停の方へ戻り、来るときおばさんの呼び込みのあった食堂にてテンジャンチゲを食す。
辛いね。体はあったまるけど。
韓国で初めて行ったお寺は海印寺(ヘインサ)。
そもそも何で行ったんだっけと、思い返してみると、
八万大蔵経板殿が世界遺産だったから。
地球の歩き方に載っていて、それで行ったんだと思い出す。
それからお寺の雰囲気がよく、気持ちが落ち着くので、たびたび行くようになったんだっけ。
ここまで行くとは思ってもみなかったけど。
バスで公州ターミナルまで戻り、次は洪城(ホンソン)へ。30分待ちか。カフェで一息つく。
洪城行きのバスが来て、乗り込む。
途中、礼山(イェサン)を経由し、洪城まで1時間弱。ロッテマートにあるバスターミナルは立派だ。
だけど一歩外へ出てみると、このロッテマートだけが異様に立派で、あとはなんてことはない田舎町。
ちょっと先に洪城駅が見えたので、行ってみることに。
途中に観光案内所があり、誰もいないが、観光案内のパンフレットだけもらう。
洪城郡にも景勝地8景なるものがあるようだ。
ここまではなかなかネットでも調べきれない。
今は徒歩圏内で行けるところに行ってみよう。
駅に着く。長項(チャンハン)線ということだが、待ち人もいるので、それなりに本数はある模様。
1日2、3本とかではないんだ。待合所でパンフレットを見て、町の中心地に行くことにした。
そこには朝陽門という門と洪州城の城壁があるらしい。
1kmちょっとの距離。
初めて来た町を歩くのは非常に楽しい。
だからこそいつも知らない町を行き先にしている。
いつかは行き尽してしまうかも!?
朝陽門は全州の豊南門のようにロータリーの中央にある。
その近くに城壁が。規模は小さい。中央は駐車場になっているし。
でも夜景はきれいそう。また後で来てみよう。
ちと早いが、夕食に。食にこだわらない私的にキンパブ天国でトンカツを。
見た目はハンバーグだよね。でも中はトンカツ。ソースまみれ。
うまいよ。それなりに。
食べ終わると、辺りは真っ暗になっており、城壁に向かう。
ライトアップされており、なかなかのもの。朝陽門の方にも行ってみよう。
偶然にもプジョー508セダンが。なんともフォトジェニックなところに駐車してくれたもんだ。
勝手に撮りまくる。満足したところで、まだ7時か。
カフェPASCUCCIでレモンジンジャーにて一服する。
寒さにも慣れてきたのか、昨日よりは気温が高いのか、寒さはそれほどではないように感じられてきた。
バスターミナル近くのホテルを今宵の宿とする。