3日目 修徳寺、泰安


修徳寺

   

宿を7:15に出る。まだ日の出前。
何日か前にスーパームーンだった月がまだ見えている。
洪城ターミナルへ。洪城の町はどうも東西南北の方向感覚がつかめなかった。
今思えば、北枕だったし。そんなときもあるんだね。

修徳寺(スドクサ)行きバス7:30のに乗るために早く来た。
徐々に日が上がってくる。
修徳寺まで数名の客を乗せ、30分で到着。
だだっ広い駐車場だ。食堂街がすごい。
でもまだ開店前か。人はいない。

   

山あいではあるが、ここは開けた場所だ。
もう日の出の時刻を過ぎたはずだが、山に囲まれ、まだ太陽は見えない。
そんな中を歩いていく。食堂街を抜け、寺の入口。
早いから誰もいないかと思ったら、ちゃんと係の人がいて、入場料を払って入っていく。
ずっとゆるやかな上り坂、そして階段。
少しずつ高くなっていっている。

   

いくつかの門を抜けると見えてきた。
大雄殿だ。前の境内は2段構造になっている。
山の斜面で少しでも広い平面を作ろうとして、このようになっているのだろう。
建物は立派。そして数が多い。
かなり大きな寺の部類に入るだろう。

   

参拝客はまだおらず、登山客らしき人、あとは寺の関係者、僧侶、テンプルステイの人とかを見かける。
やっと山の上に太陽が昇ってきた。日の出といってもいい。
寺が日に照らされ始め、何ともいい感じ。

大雄殿の中に入ってみる。
黄金の三仏はお決まりで、天井は三角屋根がそのまま見える。古いんだろうな。
外側は色を付けられていないし。

   

   

今日は、と言うか、これ以降の計画はないに等しいので、時間を気にすることはない。
この大雄殿の後ろの山を登って行くと小さな寺が点在しているとのことで、行ってみた。
ずっと階段、1080段というのにも惹かれた。
普通はゲッて思うところかも知れないが、ハイカーでもある私にとっては、よっしゃあってところ。

石を積んだ階段を登って行く。永遠に続くような、ってほどでもない。
頭に四角い皿を載せた石仏にまず出迎えられ、続けて進んでいくと寺があったが、ガーン、中に入れない。
部外者は入れない、ガーン、1080段も登って来た者にこの仕打ちはないだろう。と言っても誰もいない。
ちょっとした広場には雪が残っていて、一休み。
この山の頂上まではあと500m、10分との標識があったが、ここまでにしておいた。

   

何気なくFacebookを見ると、韓国観光公社が雪に覆われた寺の写真をアップしていた。
何これ、いいじゃん。なになに上院寺?知らないけど。
ん、江原道、珍富、あー逆だな。
今日で旅行何日目だっけ、ん、あと2日ある、ん、江原道、ん、行ける?もしかして。
これから、マジで。と下山しながら葛藤していた。

で、結論として、今回はやめておいた。
行けるっちゃあ行けるけど、移動で1日近くかかってしまうのと、平昌オリンピック会場でもあるので、
宿が空いているのか、交通の混雑度など、不明確なことが多いってことで。
雪の降る上院寺は来年以降もあるよってことで。
今回はなんとなくの予定通り泰安方面にこのあと行こう。

 

食堂街まで戻り、呼び込みおばさんのいる食堂に決める。
こうも似たような店が多いと選べないので、呼び込む元気のあるおばさんがいる店は元気に違いないという判断基準で決めている。
だがここのビビンバはイマイチでした。
こういうこともあるって。
山菜ビビンバは食べ飽きてたので、トドックビビンバにしたけど、トドックってなんだ。
あとで調べたらツルニンジンだって。
どおりで高麗人参っぽいのが入ってるなって思ったんだ。
いくつかは食べてみて、何か甘くて、うーむって思って 残してしまったけど、栄養はあったようだ。

   

泰安

   

バスで洪城まで戻る。
泰安行きは行ったばっかりで、1時間半待ち。カフェで休憩していよう。

泰安行きバス14:25発に乗車。
泰安行きなのに途中の瑞山(ソサン)で運転手についてこいとバスを降ろされる。 どうやらバスにトラブルが起きたらしい。
こんなときに言葉が分からないのが困る。 でも表情でなんとなく伝わってくる。
他の泰安行きバスに連れられ、乗せられた。 それまで普通に走ってたのに、何だろう。
まあ問題なく泰安に行けたので、いいけどね。

泰安に着いたはいいが、この先は未定。
バスターミナルに置いてあった泰安の観光案内パンフレットを取り、近くのAngel in us coffeeで作戦会議。
安眠島(アンミョンド)にも惹かれるなあ。
ここは西海岸。サンセットに間に合うか、というかほとんど曇っていて日の入りは見えないかも。
なら、それほど遠くまで行かず、万里浦(マンリポ)はどうか。
ホテルはありそう、よしそうしよう。 と万里浦行きバスに乗る。

   

直行バスで30分。着いた万里浦は風が強かった。
わあ海だ。 もう日は沈んでいる。
風が強く、海は波が高い。 歩いている人はほとんどいない。
海岸沿いに海産物の食堂が並んでいる。 どれかに入って夕食としよう。

 

ここでも呼び込みおばさんがいる店に決める。
あさりカルグクスのつもりで入ったが、刺身とメウンタンで一人前W50,000にしてあげる、どう?と聞かれ、
本来は二人前W80,000のメニューしかないのをそう勧められたので従うことにした。

出てきた刺身、一人でこれだけ食べるの?ってほどの量。この後メウンタンもあるんでしょ。
二人前じゃねとも思う量だ。 まあ食べられるだけ食らおう。
刺身は白身でコリコリする。何の魚か分からないが、3種類あった。 しょう油、ワサビ、コチュジャンをつけて。
コチュジャンをつけると魚の味が分からない。だからほとんどしょう油で食べた。
なかなかうまい。と食べているとメウンタン登場。
はじめは辛かったが、どんどん魚が溶けて、いい出汁となり、辛さも和らぎ、スープを飲むだけでおいしい。
かなり残してしまったが、ご馳走さま。

 

外に出ると夜の海。長居は無用だ。
ホテルが建ち並ぶ中から、一番安そうなホテルを選ぶ。
夕食をちょっと奮発したからね。 宿泊費はW40,000。
部屋は自分がよく知るレベルだった。 この旅の1泊目、2泊目よりは落ちるな。
でも窓からは海が見え、波音も聞こえる。ポイント高し。

 

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