4日目 万里浦、海美、ソウル
この旅で初めてアラーム音で目覚める。
それまではアラームが鳴る前に起きてしまっていたので、やっと熟睡できるようになってきたか。
と思ったところで明日帰国か。
身支度を整え、宿を9時過ぎに出る。
今日も天気はいい。海岸へと向かう。散歩している人すらいないな。
♪誰もいない海・・・ではなくて、
♪思い出のビーチクラブも今は〜
と稲垣潤一氏の歌うメロディーが頭にふと流れてきた。
季節はずれの海といえば、この曲を思い出す?
敬愛なる林哲司氏の1987年日本作曲大賞受賞曲である。
受賞して涙ぐむ林氏の姿を思い浮かべつつ、周りに誰もいないので口ずさみながら、歩いていく。
ん、デジタルプレーヤーに入ってんじゃね。
探したら、入っていたので早速ミュージックスタート。
お気に入りの曲をエンドレスで聞きながら、海岸を散策。
海は穏やかで、凍える寒さではない。
遠くサーファーも見える。
あの吊り橋まで行こう。丁度良い散策路だ。
誰一人すれ違わないけど。
いつかまた夕日を見に来よう。
とバス停に行く。
30分近く待って、泰安ターミナル行きに乗り、泰安に戻る。
ここで瑞山行きに乗り換え、瑞山でまた別のバスに乗り、海美(ヘミ)へ。
昨日の夜、さんざん泰安で目ぼしいところを探したが、特になかったので、というか海が売りだと思うので、
休養とかマリンレジャー向きな場所なのだろう。
観光としては目玉がない。
で昨日、洪城から瑞山に向かう途中で通過した海美という地名に何かを思い出し、そうだ海美邑城(ヘミウプソン)だと。
行ってみようと。
名前だけはなんとなく知っていて、調べてみるとなかなか良さげなので、決めた。
海美に着き、まずはカルグクスでお昼を。
他にも何店かカルグクスの店があったから、名物なのかも知れない。
おいしかったし。
いざ、海美邑城へ。
きれいな城壁だ。
青空に映える。入場無料。
中は、かやぶき屋根だったり、丹青の色彩の建物があったり、歴史公園のようになっている。
城壁は一周1.8km。上は歩けず、ぐるっと一周散策路がある。
松もきれいに剪定されている。
しかしぽかぽかして暖かいな。
スマホでこの地域の気温を見ると、2℃ってことなんだけど、寒さに慣れたってこと?
いや、日本とこちらで何か感覚が違うのでは?やはり大陸が近いからか?
日向ぼっこみたいに縁側に腰かけたりして、のんびりと。
この後はソウルに戻るのか。
騒々しさについて行けるかなあ。
でもな今日中には戻っておいた方がいいかな。
市庁前の夜景とか見るんじゃ。そうか。
と葛藤しつつ、近くのカフェで一休み。
さてとソウルに向かうか。
海美ターミナルに行くと瑞山行き路線バスがいたので、乗り込む。
市内バスだが、ほぼノンストップで瑞山に着く。
ソウル行きはと、江南行きが20分後の優等バス。
座席指定のバスは満席での出発だった。
ほとんど、うとうとしていた。ソウルに近づくと、高速は渋滞していたが、一番左のレーンはバス専用レーン。
渋滞を横目にすいすいと走る。
こんなのあったっけ。忘れてた。
鉄道よりもバス社会の韓国ならではだね。
高速バスターミナル辺りでは少し詰まったけど、思ったより早くソウルまで帰ってきた。
せっかくのソウルの夜、夜景を見つつ歩きたいな、久しぶりに。
まずは腹ごしらえにと、以前に行ったペクスカルグクスを食べに行く。
地下鉄を乗り継ぎ、結構遠いんだよね。
鍾路5街駅まで。
今回はずっとリュックを背負ったままの移動だったけど、重いと感じることは少なかった。
だけど地下鉄に乗っている時は面倒に思う。
背負ってはいられないし、網棚に載せるのも一苦労。
座ってしまえばいいけど、お年寄りには席を譲るとかするからね。
と158鶏グクスに着く。そう言えば昼もカルグクスだ。面食いだから、仕方ないか。なんつって。
夜遅いからか、客は私一人だけになってしまった。
前回はお昼に来て、ほぼ満席だったのに。夜にはあまり食べないものなのか。
出てきたカルグクス、鳥が半羽入っていて、味は変わらずおいしい。ごちそうさま。
いざ夜景巡りへ。
ソウルに来たと思わせる光化門を見に行こう。
地下鉄で2駅。そこから歩いてと。
ソウルに来るとさっきまでいた田舎とは別の国に来たかのよう。大都会だ。
ライトアップもきれい。世宗大王と光化門。夜景もいいね。
続けて市庁前へと歩いていく。オリンピックイヤーなんだね。
あと1ヶ月か。さすがにソウルに来るとオリンピックが近いことを感じる。
明日また来るけど、夜は今日だけなので明洞方面にも行ってみる。
新世界百貨店、いいねえ。
一通り見たかな。
さて今宵はどこに泊まるかな。
鍾路3街で何度か泊まったことがあり、あの辺りはホテルというかモーテルっぽいのが割とあり、
大丈夫じゃないかと行ってみる。
まず入ったT-Hotelに空きがあった。一発目で決まった。よしよし。