4日目 洛山寺テンプルステイ


洛山寺テンプルステイ

 

オーシャンビューの部屋から日の出は見られなかった。
なんとなく5:30頃、目が覚めたが、曇天。太陽は見えず。
東向きなので、晴れてれば、バッチリだったんだけど。またの機会に。

しかしなあ、貧乏旅行風だよな自分。
大金はないけど、貧乏旅行するほどではない。
でもね、移動がメインの旅行でスーツケースはありえないし、と言ってレンタカーか。
それもありだけど、慣れない土地での運転は緊張するだろう。
バスや列車で行くのがいい。
とすると、リュック一つがいい。
となると荷物は極力少なくがいい。
結果、夜はホテルのバスルームで下着と靴下は手洗い洗濯するという、むなしい時間は避けられないと。
まあそういうことだ。

 

8:30には身支度ができたので、宿を出る。
せっかくコーヒー通りにいるのに、まだコーヒーを飲んでいない。
昨日の夜はミルクティーだったし。
と、おしゃれなカフェに入って、エスプレッソをくいっと。
うん、おいしい。さあ、行こうか。
名残惜し気に出発するのがいい。またくりゃいいじゃんと。

   

市内バスで高速市外バスターミナルまで。
ここから市外バスで、洛山(ナクサン)まで1時間10分。
NAVER MAPのナビ機能で楽ちん。
旅が圧倒的にスムーズになった。

     

洛山のバス停は道沿いにある単なる停留所。
コンビニが券売所を兼ねている。
ここから帰りの東ソウル行きバスにも乗れそうだ。
シャバでの最後の食事としてソルロンタンをバス停近くの食堂で食べる。
これまたいたって普通の味。これがいい。
ささっと食べられる。

   

テンプルステイの集合時間まであと2時間。
そう今回の最終目的地洛山寺でこれからテンプルステイをするのである。
3年前、禅雲寺(ソヌンサ)でやって以来、毎年行かないのは、それなりにつらいものがあるから。
春とか秋とかがいいんだけど。夏はねー、暑いんだよな。
でも今回は?なんとなく?なんとなく!
そろそろ身を清めるかと。そんなこともないか。
好きな寺に泊まる時間は有意義ですよ。
雑念を追い払ってね。
前田裕二氏の著書「メモの魔力」の最後の方に1000の質問があって、コピーして持って来ている。
これをやってみる時間はあるかなあ。それともボーッと生きてみようかな。チコちゃんに叱られるか。

   

さてと30分前。そろそろ行こう、洛山寺へ。
ゆっくりと歩みを進める。
心地の良い散策路だ。
この先にお寺があるという雰囲気のないハイキングコースという感じ。
入場券売り場に着く。
虹霓門(ホンイェムン)という入口だ。
テンプルステイの人はそのまま入れるはず。入り口の人に声をかけると、入っていいとのこと。

   

さあ近づいてきたよ。
テンプルステイはこちらか。雰囲気のいいところだ。
事務所があった。そうっと覗くと係の女性が気付き、訪問を告げる。
この人が外国人担当のイ・ジュさんでいろいろと案内してくれた方。
日本語が少し話せるけど、メインは英語で、そして自分が韓国語で少し返したりと三か国語でなんとか会話した。

   

今日泊まる部屋に案内してもらう。シンプルで何もなく、でもまだ新しい部屋だ。
そして何よりエアコンがある!よかった。
今日は二人で使うとのこと。あとで若い韓国人のお兄さんが入ってきた。

   

2時半からオリエンテーション。
スケジュールの説明、あとお祈りの仕方。これは前回も習ったので、覚えている。

 

そのあと、境内の案内へと。境内は広い。
後ろに山はないので、視界が広く開放的だ。
1周廻るのに1時間以上かかった。

途中、茶室で黄茶(ファンチャ)を頂いた。
最近見た映画「慶州」で黄茶を飲むシーンがあった。これが黄茶か。紅茶に似た味だ。
イ・ジュさんは外国語スクールで日本語を習ったそうだ。
片言ではあるが通じる。聞くのは分かるが、話すのが難しいということだ。
自分はどこで韓国語習ったのかと聞かれ、テレビとラジオのハングル講座でと言ったが、
何?ジャガイモ?って言われちゃった。講座がジャガイモか。まだまだですな。

   

登ったり、下ったり、夕方で日差しは弱まって来ているが、麦わら帽子をかぶっていても暑くて汗が滴り落ちる。
ここには釈迦の仏像はなく、あるのはすべて観世音菩薩とのこと。
いろんなのがある。アジア一大きなのが立ってもいる。
海が近く見えてくる。風が涼しい。
風光明媚なところだ。境内にみやげ屋、カフェもある。
明日寄ってみようかな。

   

一周案内してもらってイ・ジュさんとは別れ、まだ夕食まで時間があるので、
今度は自分だけで逆回りしつつ、写真を撮っていった。
ここ洛山寺は2005年に山火事被害にあい、大半が消失してしまったが、いまは見事に復活している。

スマホは預けるようなことが書いてあったのだが、そこまではせず、使わないようにしてくれとのことだった。
あとで知ったが、韓国人の参加者はホントに預けていた。
見つからないように使うこともできたが、ここは素直に従い、ネット社会としばし断絶しておこう。

   

   

他の参加者はみんな韓国人らしく、自分だけが外国人担当者とマンツーマンで案内されていた。
全部で11人、うち男性は自分入れて二人。
もう一人の彼はカップルで参加している。
あとは女性、大体二人組っぽいが、一人参加もいる。
まあ皆さんいろんな思いで参加しているのでしょう。
自分は単純に大好きなお寺に泊まれるなんて楽しみってのが一番だけど。
行き詰って、自分を見つめ直すとかってないなあ。
少しは考えろってか(笑)

   

食事は時間になったら、各々好きに食堂に行って食べるスタイル。
ビュッフェとはいっても、野菜しかない。あとはご飯とスープ。
健康になりそう。
食べ終わったら、食器を洗って片づける。
無料のコーヒー販売機があって、好きに飲める。

 

あとはスケジュールに従って、鐘を突く儀式に参加したり、観世音菩薩に僧侶がお経を唱えるのとともに、
韓国スタイルでお祈りをしたりと、それだけだった。
消灯の21時までは長いようで、すぐだ。
シャワー室でシャワーを浴びたりしてると、もう20時過ぎ。
相部屋の彼は戻ってこないなあ。
まだ挨拶を交わした程度。まあテンプルステイ中に無駄口はしないルールがあるからね。
気を使って話すこともないか。
私、日本人あるからね。

 

ここは日の出が見える絶好の場所でもあるけど、どうやら天気予報では雨らしい。
台風が近づいているしね。どうだろうね。
4時から礼仏の儀式があるから。起きられたら参加するつもり。
しかしスマホもテレビも見ないと、時間の感覚がつかめない。
まだ21時前か。いかにいろんな情報源に振り回されているかに気づかされる。
今回は休息タイプというプログラムなので、かなり自由に過ごせる。
他にはちゃんと修行したりするタイプもあるようだ。

 

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