2日目 慶州
泊まったホテルの部屋は古墳側に向いていないので、窓から古墳を見ることは叶わなかった。
9時過ぎに宿を出ると、もう日は高く、朝日に染まる古墳とはならなかった。
まあ昨日、夕闇の中で見られたから良しとしよう。
今日も非常に天気が良く、絶好のサイクリング日和。
ってことでレンタサイクルして、古都慶州を巡ってみることに。
レンタサイクル1日W8,000。夜7時までとのこと。
そこまで走ったら真っ暗だから5時頃までにするけどね。
慶州は今回で4回目。
今までは徒歩で行ける範囲だけだったが、今日は少し足を伸ばして、普段行けないようなところを廻ってみよう。
定番どころも寄ってみるけどね。モトクロスタイプの自転車。
自分で自転車を持たなくなって久しいので、何年振りかに乗るよ。
でもすぐに感覚は戻った。
さわやかな風だ。寒さはそこまで厳しくない。
西岳書院(ソアクソウォン)やら、ようわからん古墳群を見る。
由来はほとんど気にしない。知ったところで・・・だし。
見た感じが気に入るか否かだけ。
古墳群は少し高い所にあり、下を見下ろす立地が良かった。
それに静かだし、いいところだ。
少し下がって、太宗武烈王陵(テジョンムヨルワンルン)へ。
ここは観光地っぽくて、観光バスも乗り付けている。
きれいに芝を刈られた古墳群。後ろに山。そして松。風情があるね。空は青いし。
だけど普段、自転車なんて乗らないから、あんまり使っていない筋肉を使っているんだろう。
歩き出すとなんか違和感がある。
明日筋肉痛にならなきゃいいけど。
フルマラソンを完走できても、自転車に乗ることには役に立たないんだね。
お昼近くになったので、バスターミナル付近まで戻り、昼食をとることに。
この辺りなら何でもある。と言いつつ手軽にポックンパにした。
写真を撮った後に出してもらったスープが海鮮の出汁が効いていて何気にうまかった。
さてと市の中心部に戻って来たので、行ってみたかったロケ地巡りへと。
「慶州ヒョンとユニ」のメインのロケ地、喫茶店アリソルへ。
ガーン!廃屋状態。ここでいいんだよね。
確かに見覚えはあるけど、荒れ果てている。
喫茶店として続いているって話だったけど閉店したのか。残念。
じゃあもう1ヶ所。こっちはあるよね。
占いテントが出てる近くの古いスーパー、ウリシュポ。こちらはあった。
すのこみたいなベンチも健在。なんてことはないけど。
映画を思い返してみたりして。
さあ、では次へ。
毎回慶州まで高速バスで来るとインターを降りて、すぐに見かけている古墳らしき所がずっと気になっていた。
いつか行ってみようと。そこは五陵(オルン)という所だった。
自転車なら行動範囲。
今までの徒歩圏内の一回り外側を今日は攻めている。
着いた五陵、その名の通り5つの古墳がある所。ここも静かだ。いいねえ。
のんびり、ゆったり、たっぷり?
なんか順序違うか。
さあ、まだまだ行くよ。最終目的地へ。
3キロ程走って、着いたのは善徳(ソンドク)女王陵。
新羅初の女王とのこと。
ちょっとした山の中にその陵はあった。
単独の古墳でそれだけこの女王の偉大さを知る。
善徳女王といえば、ドラマが流行ってたという印象。
主役はイ・ヨウォンで、彼女といえば「私の期限は49日」というドラマが好きで、はまったな。
さあ、ここまで来たんだし、スタート地点に戻ろう。6キロか、ラストスパート。
16時頃、レンタサイクル屋に到着。
ざっと見ても20キロは超え、25キロくらいは走っていたんじゃないかな。走り過ぎたか。
でも、これをバス、タクシー、徒歩で廻ろうとしても1日じゃ廻りきれない。
レンタサイクルは効率的だ。
まっ、レンタカーにはかなわないけど。
慣れない地での運転は、楽しむというより緊張が勝ってしまうと思うので、レンタサイクルぐらいがいいところかも。
スタバにて大休憩。
少しずつ暗くなり、夕闇へ。
昨日と大体同じ時刻にまたもや同じ古墳へ。
今日はじっくりとアングルを定めて撮影。
きれいな時間だ。
少し早いが夕食へ。
前回来た時にバーベキューリブの乗ったチャーハンを食べ、おいしかったので、見つかるかなあと歩くと、あった。ここだ。
ハンズデリ、よし今度は覚えた。
そして、まだあったんだ。
2Fへ上がる。そうそう、この店だった。よく見つけられた。
同じメニューもある。よしっとここまではよかったが、出てきて食べてみるとイマイチ。
味が落ちたのか、舌が肥えたのか。
でも見た目自体、変わっていたから、味が落ちたんでしょう。
次は・・・もうないかな。
すっかり夜になった。前回慶州で夜景巡りをしたときに、その美しさに触れ、是非再訪したい場所があった。
雁鴨池(アナプチ)である。普段なら歩ける距離なんだが、さすがにサイクリング後にさらに歩きすぎるのは避けようとタクシーで向かう。
土曜日だけにすごい人の数だ。行列だ。
池の周りを1周できるが、ずっと行列。
少し人の列が切れるタイミングで撮影するという感じ。
池は少し氷が張っていて、建物の姿が一部映らないところはあるけど、充分美しい。
ああ、また来て良かった。相変わらずの美しさだ。
これを見に慶州まで来る価値はあるよ。
ついでに瞻星台(チョムソンデ)も見て、タクシーでバスターミナルに戻る。
ロッカーに預けていたリュックを取り出し、近くのホテルを探してチェックイン。
明日筋肉痛になってなければいいけど。