2日目 ソウル
今日は日程中、唯一予定が決まっている日。
20年来の友達二人と会う約束をしていた。
2003年の旅行中、ひょんなことでヒッチハイクし、一緒に過ごしたことをきっかけに友達となり、その後何度か会ったり、
日本に来たときは案内をしたり、結婚式に招待されたりと、実際に会った回数は多くはないけれど、ずっと友達という二人である。
待ち合わせ時間は12時半なので、それまではゆっくりと。
今日はあいにくの雨。リュックを駅のコインロッカーに預け、雨でもいいような場所、韓国歴史博物館にでも行こう。無料だし。
景福宮駅まで地下鉄に乗り、駅の外へ。かなり降ってる。
久しぶりの光化門の撮影もそこそこにして、博物館へ。
8階建てでこんなに大きいのに無料とは太っ腹だ。
まずは屋上から景福宮を見てみる。
雨で霞んでいる。青瓦台はうっすらと。
さて順に見ていこう。個人的には車のポニーの展示くらいかな。目を惹かれたのは。
あとはざっと見てと。
休憩室からも景福宮が見え、ここでのんびり座って見てた。
さてそろそろ待ち合わせ場所の鍾路3街に向かおう。
二人に会うのは何年振りか、10年以上は経ったかも。
カカオトークで、もう着いたとの連絡が入る。
やあ、久しぶり!笑顔で握手。
いやあ変わってない。本当変わってない。
ブランクが一瞬で埋まった。
チヨンさんは天安、チョンエさんは巨済島からはるばるソウルまで始発バスで来てくれた。
そして二人ともまだ未成年の息子、娘がいるので、日帰りとのこと。
わざわざ会いに来てくれてうれしい限りだ。
ブランクなんてなかったように、かつての雰囲気で、さあ何か食べよう、おなか空いてるでしょと益善洞をぐるぐると。
何食べたい?韓国料理!と、さっと入れそうな食堂を見つけて入る。
トッポッキ、キンパ、プルコギ、なんちゃら・・・クルピス(ヤクルトみたいな飲み物)をあっという間にチヨンさんが注文。
昔もこんな感じだったねー。
食べながら近況報告。昔と違うのはPapagoという便利な翻訳アプリがあるので、ささっと通じ合うことができること。
なんとか片言でもしゃべってたけどね。
チヨンさんにはもう19歳にもなる娘がいて、絵がうまいとか、チョンエさんの娘さんとはテレビ電話であいさつできたり、便利な世の中だと、しみじみと。
チヨンさんの旦那さんは中国で働いていて、コロナ禍でもう3年くらい会っていないことを聞いたり。
二人が会うのも1年ぶりということで、今日の再会がよい機会となったようだ。
高城統一展望台で会ったとき、なんで私に一緒に旅しようと声をかけてくれたのかと聞いてみたら、なんとなくだったとのこと。
そうなんだよね。自然な流れだったのかもしれない。
ほんの偶然、流れに従っただけ。それが今につながっている。
チヨンさんからは韓国の何がいいの?と聞かれたけど、私もなんとなく。はっきりとした答えはない。
何度も来ているうちに、いつの間にか何度も来るようになったというか、そんなもんだ。
益善洞では、プリクラ撮ったり、射的をしたり、アイスを食べ歩きしたり、いい歳のおじさんおばさんだけど、子供の頃に戻ったように。
初めて会ったときに20年後もこんなことができてる友達でいつづけていることなんて想像できなかった。不思議だよね。
日本では、いつでも会おうと思えば会える友達ともう何年も会わなかったりするのに。
遠い韓国の友達とはそう簡単には会えないはずが、20年も続いてるなんて。
雨もやみ、北村まで歩いて行くことに。
二人は地方に住んでいて、ソウルに来るのは10年以上ぶりとのこと。
ザ観光地的ではあるが、二人も楽しんでた。
ウニョン宮で明成皇后について教えてもらったり。知らなかったけどドラマにもなり有名らしい。
北村まで歩く。案内所でガイドマップをもらい、おススメコースを巡る。
ワ〜イエップダ!と二人も声を上げていた。
韓国に住んでいても韓屋村は感動するようだ。
やはりここは外国人が多い。コロナはもう終わったのかの如く感じる。
写真を撮り合い、どんどん歩く。
歩き疲れてカフェで休憩。チュロスを食べる。
なかなか支払いをさせてくれないので、このカフェ代はだけはなんとか私が支払うと宣言して払った。
なんかね、ささっと払ってくれちゃうんだよな。カードで。
ミサンガと北村を描いた絵を贈り物として買ってくれたりもした。
二人には子供がいるので、普段はなかなか自由には出掛けられないらしい。
二人にとっても久々のソウルへのお出かけということで、楽しんでいたようだ。
杖をつくようになる前に日本にまた旅行したいと言っていた。
今日はやけに寒い。12℃しかない。さっきはアイスなんて食べてたけど、風が吹くと冬のようだ。
二人の帰りのバス時間が迫ってきた。
夕食は一緒に食べられるようなので、店をいろいろと探し、すぐに食べられそうな店に入る。
パジョンにテンジャンチゲ、プルコギご飯。
あっという間の再会だったが、充実した時間だった。
こんな時を一緒に過ごせる友達が韓国にいる。
なかなかないよね。作ろうとしてできるものではないし。
大切にしていこうと思った。
また近いうちの再会を約束して、二人を見送った。
週末のソウルは当日の宿予約を断られることもあるらしい。
明日の江華島行きに向けに、新村まで来たけど、13万、10万ウォンの部屋しかない。
仕方なく9万ウォンで手を打った。
次回からソウルに泊まるときは事前に予約しといたほうがいいかもね。