2日目 旌善
宿を9:00過ぎに出発。
今日はうす曇り。昨日の夜は涼しく感じたが、さすがに昼間は暑いね。
まずはホテル周辺を散策。
夜は店がほとんど閉まっていて、暗かったので、昼間になってやっとこの街の雰囲気をつかめてきた。
伝統的な家屋をカフェにしたところを見たりし、旌善郡庁へ。
スホランとバンダビだ。
平昌オリンピックは去年のこと。この近くであったんだもんね。
その面影は何ら感じられないけど。
観光案内パンフレットをもらい、外へ。
やっぱり暑い。そりゃそうか。
旌善に12日に来たのは、一応狙って来てはいる。
そう、ここは旌善五日市という市場が有名で、
毎月2と7のつく日にやっている。
今日は12日。五日市が開催される日だ。
市場へ向かう。人通りは多く、賑わっている。
こんな田舎街だけど、すごいね。
大体この規模の街の市場だと、寂れているのが常だけど、ここは違う。
盛り上がっている。
商売人は忙しそう。
アリランショーでもやりそうな広場を発見。
プログラムでは11:30からアリランショーとある。あとで来よう。
おっ、隣に観光案内所がある。案内員に日本から来たことを告げ、日本語のパンフレットをもらう。
アリランショーはここだけでなく、アリランセンターというところでもやるそうだ。
スマホでNAVER MAPを開き、詳しく場所と行き方を教えてもらう。
韓国語よく分かるねと感心された。それほどではないですけど。
ちょっと行ったところに旌善郷校という日本でいうところの寺子屋がある。
昔の学校跡ってところ。
まあ各地に郷校はたくさんあり、今までにも何度か見ているので、それらと大して変わり映えしない。
さあ出ようかとしたところ、伝統的な格好をしたおじさんが入ってきて「見学ですか」と聞かれ「はい」と答えると、
丁度、小学生がこれから見学するから一緒にどうですかとのお誘い。
韓国旅行中のお誘いは基本断らないことにしているので、「いいですか、ぜひ」と一緒に見学。
別の建物に連れていかれると、30名ほどの小学生たちが伝統的な服に着替え、説明を聞いていた。
そして一緒に郷校に移動。
昔の形式なのか、挨拶して手を手酌の水で清めて、小屋に入る。
係の人が、と言ってもボランティアみたいな感じだけど、子供たちに教えている。昔はこうしたんだよと。
そして一緒に聞いている日本人一人。
付き添いの先生は5人ぐらいいるから、はた目には先生がもう一人増えた感じか。
子供達には何このお兄さん?(おじさん?)という目で見られていたかと思うが。
その後はまたさっきの建物に戻って、お茶の儀式。
急須にお茶を注いで、蓋はこうやって置いてとか、先生の説明を熱心に聞く子供たち。
そしてお茶とおかしのおこぼれをもらう私。
日本人だからと別に扱われ方は以前と変わってないよね。
礼を言い、ここを後にする。
11:30となり、市場でのアリランショーを見る。ちゃんとプロ風の人がやっている。
そして観客が飛び入りで踊りだす。
いい歳をしたおばあちゃん、おじいちゃん、ノリノリ。踊るのが自然。だから若々しく元気なのか。
ちょっと演者とかぶるくらいなんだけどね。韓国らしい光景。
終わるとお昼。近くの食堂でスンデクッパを頼む。
一度、麗水(ヨス)でスンデだけを食べたことはあるけど、イマイチだった。
でもスープに入っていれば、おいしいのかなとチャレンジ。
豚肉もいっぱい入っていて、スンデも入っていて、デジクッパ風のスープ。なかなかいける。
これならスンデもおいしく食べられる。
外に出てレモネードで喉を潤しながら、ではアリランセンターに向かおう。
川を渡り15分ほど歩くと着いた。ここか。
と建物を見ていると、到着する観光バス。
団体さんかな。ん、声を掛けられた。あー、さっきの郷校であったおじさんだ。
そして見覚えのある先生と子供たち。再会だ。
そして先生から「券あるから、アリランショーを一緒に見ましょう」と誘われた。
「はい」ありがたく受ける。
ショーの時間まで併設されているアリラン博物館を子供たちと観覧。
ここも本来入場料がいるんだよね。ありがたや〜。
と待っているとショーの時間。
子供らと一緒に付き添いの先生のごとくホールに入場。
「アリアラリ」というミュージカル風にアレンジされたアリランショーであった。
平日の昼間という時間でありながら、ほぼ満席近く人が入っている。
アリランの歌声はいい。絞りだすようで、透き通っていて日本の民謡に近いとも言える。
そして今回はロック調であったりと、子供受けも狙っている。
いかにも女装のオネエ風のおじさんもいたりして、笑いを誘っていた。
なんだかんだの90分。見応え聴き応えがあった。これがタダ。
終演後、バスの近くにいた先生に再度、感謝を伝え、ここを後にする。
反日、嫌日、それはテレビだけの話で、普通の韓国人は日本人に親切ですよ。痛感するね。
こんな体験をすると。
さあアラリ村へ。ってここは大したことなかった。
カフェで一息。
アリヒルズっていう韓半島っぽい川のカーブが作る地形を見下ろす場所があり、
行くつもりであったが、まあいいか。
なんかのんびり街散策でいいんでない。あっちこっち行ってもね。
ゆっくり気の向くまま。行きそびれは、またここに来る口実として取っておこう。
ということで、このまま今日は太白(デベク)へ行こう。
バスは17:30と調べておいた。
バスターミナルまで歩くと38分。バスまであと45分、ギリギリだ。
じゃあ五日市まで歩いて、そこからタクシーとしよう。
再度、五日市まで行って見納めし、タクシーでバスターミナルへ。
旌善、なかなかのところだった。またいつか来よう。
17:30の太白行きバスに乗り込む。
市内バスのようだ。
バスは峠道をゆっくり登ったり、猛スピードで下ったりを繰り返し、太白へ。
途中、スキーリゾートをいくつか通ったようで、なんでこんな山の中で栄えているのかって所が多かった。
ハイワンリゾートとか。
太白は、たしか2003年の江原道旅行のとき、
東海(トンヘ)から清涼里(チョンニャンニ)まで列車で帰ったことがあって、途中の太白辺りですごい、
何がすごいのか忘れてしまったのだが、とにかく何かすごい光景を見た記憶があって、
炭鉱の街の光景だったのかなあ?なので太白には一度は降り立ってみたいと思っていた。
しかし太白バスターミナル、太白駅に来てみたが、どうやらここではなかったようだ。
明日はまた列車に乗って、その光景を探してみるかな。
太白の街を歩く。とりあえず食事だな。
キンパナラ(国)はあったけど、ワンパターンだし、焼き肉行っちゃう?そうしよう。
サムギョプサルで一人焼き肉。
かなり満腹。一人だと大変。
焼けるそばからどんどん食べないと。
隣の席のおじさんが気にしてくれ、声をかけてきて、日本人ですかと。
昔、日本で働いたことがあるということで、片言の日本語で話した。
一人旅ですか?良い旅をと言ってくれた。
みんないい人だ。日本人にケンカ腰の人なんて会ったことないんだけど。
やっぱりテレビのニュースは誇張し過ぎ。多くの人がこの夏の韓国旅行をキャンセルしたというし、操られているよ。
真実は自分の目で確かめてみないと。残念でならない。
さてキレイ目のホテルに入ってみる。オンドル部屋だ。
新しくきれいなんだけど、ちと残念な面があった。
嫁さんと一緒じゃないから、まあいいか。
シャワー室の排水が遅いなんて、取るに足らないことだよ。
でもシャワーを長く使っていると、部屋の中まで水が来ちゃうんですけどー!!